auアセットマネジメント株式会社は、 2022年7月28日に、 米国の株価指数であるNASDAQ100指数を対象とした信託報酬最安水準(※1)の低コストのレバレッジ型ファンド(※2)「auAMレバレッジ NASDAQ100」(追加型公募投資信託)を新たに設定した。
auアセットマネジメントは、 自社運用体制立ち上げのため、 2021年夏に外部より高度な専門能力を持つ運用人材を迎え入れ、 機関投資家向けファンドの新規設定・運用や投資助言業務の開始などを進めてきたが、 今回が自社運用体制を活用した初めての個人投資家向けファンドとなる。
インデックスファンドとレバレッジ型ファンド
auアセットマネジメントによると、近年、 公募投資信託業界ではNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)など投資優遇税制の追い風を受ける中、 シンプルでわかりやすくコストの低いインデックスファンド(※3)が個人投資家、 特に資産形成層を中心に拡大してきた。また、 同需要の高まりを背景に、 最近では信託報酬が年率0.10%を下回るファンドも登場するなど、 運用会社間の商品競争も激化している。
他方、 auアセットマネジメントによると、日々のインデックスの値動きに対して2倍や3倍またはマイナス1倍など一定倍率での値動きを目指す形のレバレッジ型ファンドも、 インデックスファンドのレバレッジ型として注目度が高まってきている。auアセットマネジメントによると、同形のレバレッジ型ファンドはその構造上の特性から、 特に長期保有する場合においては注意が必要になるが、 レバレッジを活用することで実質的な投資金額が拡大し、 資金効率の高い資産運用が実現できる可能性を秘めている。
レバレッジ型ファンド最安水準の信託報酬率
一般的に、 レバレッジ型ファンドの信託報酬はインデックスファンドのそれに比べ割高な傾向がある。auアセットマネジメントでは、顧客の中には、 「資金効率を重視し、 レバレッジ型ファンドへ投資を行いたいが、 信託報酬が高めなことが気になる」という人もいると考え、 そのようなニーズに応えるべく、 レバレッジ型ファンドにおける最安水準の信託報酬率で設定した。
真にお客さまのためとなる商品を
auアセットマネジメントでは、 このファンドに限らず、 真に顧客のためとなる商品へのこだわりを強く抱いている。特に同社運用チームは、 アカデミック(学術界)においても多数の実績を残す最高運用責任者(CIO) 東出氏を中心とし、 最先端の学術研究をベースに、 実務上有効な手法を選別した上で、 ストーリー性・納得感のあるアクティブクオンツ運用を得意としている。
auアセットマネジメントは、「今後もシンプルでわかりやすい低コストファンドから、 TOPクオリティの運用ノウハウが詰まったアクティブクオンツファンドまで、 真にお客さまのためとなるファンドを開発・提供してまいります」と述べている。
東出 卓朗(ひがしで たくお) 博士(工学) MBA(Finance)プロフィール
2010年4月 メガバンク入行後、 市場部門にて自己勘定取引及びデスククオンツとして勤務。 2015年より大手日系資産運用会社にてクオンツ並びにジャッジメンタルファンドマネージャーとして勤務した後、 2021年7月にauアセットマネジメントに入社。 入社後、 インハウス運用体制を立ち上げ、 9月1日より現職。 資産運用業務に従事しながら飛び級で博士号を取得。 実務・研究の二足の草鞋を履き、 真の産学連携での資産運用の実現を目指す。 また、 幼少期から養われたビジネス力を活かし、 運用業界における未開拓領域に次々と切り込んでいき、 独立系運用会社で機動性に富む少数精鋭のチームだからこそ実現可能な真の顧客目線での商品の提供を目指す。
主要専門領域はマルチアセット、 債券、 為替、 デリバティブ、 アルゴリズム取引。 ポートフォリオ最適化やダウンサイドリスクコントロールに関する様々なソリューションの提供や、 相場局面等を判断するシグナル組成にも精通。
研究分野は数学(確率解析)、 人工知能・機械学習。 2017年人工知能学会金融情報学研究会にて優秀論文賞受賞。
兼職として一橋大学大学院 非常勤講師、 中央大学理工学研究科 研究員。 金融教育にも強い関心をもっており、 難しいことを分かりやすく面白く伝えることを意識した講義を目指している
(※1)国内大手証券会社で販売している公募投資信託の信託報酬率における同社調べ(2022年7月20日時点)
(※2)特定の指数や資産、 銘柄等に対して2倍や3倍またはマイナス1倍などの一定倍率で投資を行うファンド
(※3)東証株価指数(TOPIX)など特定の指数に連動した運用を目指すファンド
auAMレバレッジ NASDAQ100について
ファンドの目的
auAMレバレッジ NASDAQ100マザーファンドの受益証券を高位に組み入れることにより、 日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざす。
ファンドの特色
- 主として、 マザーファンドの受益証券を主要投資対象とし、 日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざす。
- マザーファンドを通じて株価指数先物取引の買建玉の時価総額が、 原則として信託財産の純資産総額の2倍程度となるように調整する。
(注)追加設定、 解約がある場合、 既存受益者と新規受益者の公平性を維持するために、 設定金額と解約金額の差額分に対して、 原則として、 当日中に株価指数先物取引を買建てもしくは転売するものとする。 この結果、 株価指数先物取引の買建玉の時価総額は、 上記のようにならないことがある。
*利用する先物取引は、 流動性、 効率性等を勘案して決定します。 主として、 NASDAQ100指数を対象とした先物取引を利用する予定。 売買高等の市況動向等の変化に応じて、 他の株価指数先物取引を利用することがある。
当初設定日直後、 大量の追加設定または解約が発生したとき、 市況の急激な変化が予想されるとき、 償還の準備に入ったとき等ならびに信託財産の規模によっては、 ファンドの特色の運用が行われないことがある。
- 実質組み入れ外貨建資産については、 為替変動リスクを低減するため、 為替ヘッジを行う。
※ ただし、 為替変動リスクを完全に排除できるものではない。
※ 為替ヘッジを行う際、 日本円の金利が組入資産の通貨の金利より低いときは、 金利差相当分がコストとなり、 需給要因等によっては、 さらにコストが拡大することもある。