格付投資情報センター(R&I)は、「RC」(R&I 投信リスク・クラス)の定期的な見直しを行った。対象となっている追加型株式投信それぞれに付された「RC」は、格付投資情報センターのホームページで公表している。
「RC」見直しの概要
「RC」(R&I 投信リスク・クラス)は投資信託のリスクの大きさを示す分類であり、投資家が客観的に評価されたリスクを簡単に知ることができることを目的に、従来の投資信託協会のRR分類(リスク・リターン分類)の代替手段として、中立・公正な立場からR&Iが開発、2001年5月に公表を開始したもの。R&Iでは、実態をより反映させるために、「RC」を年1回定期的に見直している。今回の見直しはそれに基づくものであり、2006年12月末に設定されている追加型株式投信2285本を対象としている。
定例見直しの結果について
今回の見直しの結果、対象となった追加型株式投信全体の0.4%に相当する8本のファンドについて「RC」の区分変更が行われた。1本を除いて安定的にボラティリティが低いと判断されたためである。残りの1本は、株式投資するファンドであるが、特定の業種に集中して投資するもので一定期間の実績を鑑みボラティリティが高まったと判断されたことによる。
R&Iによると、RCは3年間における月間収益率の標準偏差(ボラティリティ)を目安として主に分類しているが、各種インデックスで低下傾向が続いていることもありボラティリティが低下しているファンドが今回は多くみられた。また、同社では、ボラティリティが低下あるいは上昇しているファンドで今回見直しの対象とならなかったファンドについては、今後もその動向を注視、来年以降見直しを再度検討するとしている。
なお、今回から内外のREITを投資対象とする74本について「RC」が4とされたほか、設定後3年を経過した7本について今回新たに分類が行われた。