レオス・キャピタルワークス、「ひふみクロスオーバーpro」のメデイア説明会を開催


レオス・キャピタルワークス株式会社が2024年9月12日に設定を予定している「ひふみクロスオーバーpro」のプレス説明会が8月22日に開催されました。

「ひふみクロスオーバーpro」のメデイア説明会

ひふみクロスオーバーproは、未上場株式を投資対象に含める投資信託です。

日本では、これまで投資信託への未上場株式の組入はできませんでしたが、岸田政権の「新しい資本主義実行計画」により、スタートアップ育成に向けた資金調達環境を整備する動きが高まり、投資信託協会が2024年2月15日に、自主規制ルールを変更し、公募投資信託に純資産総額の15%を上限に未上場株を組み入れることが可能となりました。

これを受け、設定されるのが「ひふみクロスオーバーpro」です。同ファンドは、スタートアップ企業の成長支援と投資機会の拡大、そして未上場企業への投資機会を広げることを目指しています。レオス・キャピタルワークスでは、これを「未上場企業の民主化」であるとしています。運用については、長年にわたり創業間もない企業に出資するエンジェル投資家としても活躍してきたレオス・キャピタルワークス代表取締役社長CIO(最高投資責任者)の藤野英人氏がファンドマネージャー(運用責任者)を務めます。また、運用メンバーには2022年に新卒でレオス・キャピタルワークスに入社し、株式戦略部にて中小型株のIPO企業、内需企業を中心に調査を行ってきた松元凌佳氏が参加しています。

レオス・キャピタルワークによると、ファンド名の「ひふみクロスオオーバーpro」のクロスオーバーとは特定の分野の境界を越えて、異なる分野と組み合わせて新しい物事を創り出すことを意味しており、投資の世界では、未上場・上場の境界を越えた投資のことをクロスオーバー投資と呼びます。

「ひふみクロスオーバーpro」では、未上場株を組み入れ、それらが取引所への上場(IPO)を果たした後も保有し続けることで、新規上場企業が直面しやすい上場後の株価下落や低迷といった所謂「死の谷」の解消を目指します。また、未上場株については、事業がまだ立ち上がっていない「シード(seed)」状態や初期のマーケティング、製造および販売活動を始めた「アーリー(early)」ステージの企業ではなく、持続的なキャッシュ・フローが見込め、新規上場間近の「レイター(later)」ステージにある未上場企業に投資します。

「ひふみクロスオーバーpro」は、資産の約50%を「ひふみ投信マザーファンド」に投資し、50%を今回新たに設定する「ひふみクロスオーバーマザーファンド」に投資します。このマザーファンドを通じて、資産全体の10%を「ひふみスタートアップ投資事業有限責任組合」に配分、35%をクロスオーバー投資、残り5%をその他の成長企業への投資に配分します。この「ひふみスタートアップ投資事業有限責任組合」において、未上場株投資が行われます。また、このクロスオーバー投資部分は、ひふみスタートアップ投資事業有限責任組合が投資する未上場企業が上場した場合、クロスオーバーマザーファンドで投資を継続するものです。

「ひふみクロスオーバーpro」の販売は、レオス・キャピタルワークスによる直販の他に、SBI証券、岡三証券、千葉興業銀行、広島信用金庫、マネックス証券、楽天証券で行われます(2024年8月9日現在)。ファンドはNISA成長投資枠の対象商品です。

また、レオス・キャピタルワークスでは、クロスオーバー投資を表現したキービジュアルを作成しました。21場面・108人のキャラクターを通じ、「投資者が上場前から未上場企業を応援し、上場の瞬間(鐘を鳴らす瞬間)をともに喜び、上場後の成長まで見届けられる」という「ひふみクロスオーバーpro」の価値観を描かれています。

ひふみクロスオーバーproのキービジュアル

ひふみクロスオーバーproのキービジュアル