ロベコ、サステナブル投資の知的財産を公開する新たなイニシアティブを開始


ロベコは、 2022年8月23日、 「サステナブル投資(SI)オープンアクセス・イニシアティブ」を開始する。このイニシアティブを通じて、ロベコはサステナブル投資の知的財産を公開していく。 オープンアクセス・イニシアティブの第一段階として、 顧客や学術界に対し、 ロベコ独自のSDG評価フレームワークを用いて算定した、 企業の「持続可能な開発目標(SDG)スコア」を公開する。対象者は顧客向けポータルサイト上で自由にアクセスすることが可能になる。

ロベコは2017年にSDG評価フレームワークの開発を始めた。同フレームワークにより、 投資対象候補となる企業によるSDGsへの貢献の定量化を実現した。ロベコによると、サステナブル投資において、 データの質は最大の課題の1つとなっている。ロベコは、 運用業界が協力してデータの改善やデータ基準の定義・設定に取り組むべきと確信している。SIオープンアクセス・イニシアティブを通じ、 その実現に大きく貢献をすることを目指している。

ロベコは、より持続可能な世界の実現に向け強い覚悟で臨んでいる。 その一環として、 顧客が、より豊富な情報を反映した、 サステナブルな意思決定を行えるよう支援するため、知的財産を公開する対象をさらに広げていく予定。また、公開するデータに対する意見・評価を積極的に入手すべく、学術界、顧客、サステナブル投資専門家などのステークホルダーと継続的に対話を行う。結果として、 このイニシアティブが、 当該データや評価手法の頑健性の更なる向上につながると期待している。これはすべて、より持続可能な世界への移行に貢献し、その一端を担うことを目的とするもの。将来的には、 他のSIデータや知的財産についても、 より広範なステークホルダーに公開していく予定。

SDG評価フレームワークは、 世界最大手のアセットオーナ―をはじめ、ロベコの多くの顧客のポートフォリオで使用されている。その中には、 UBSグローバル・ウェルス・マネジメント、 BBVAアセット・マネジメント、 ペンションファンズINGが含まれ、 ロベコのSIオープン・アクセス・イニシアティブへの強い支持を表明している。

債券及びサステナビリティCIOのVictor Verberk氏は、 次のように述べている。

ロベコは、 データとリサーチ主導のアプローチという確固たる信念を掲げており、 当イニシアティブはこの信念に合致するものです。 ロベコは、 他の資産運用会社に先駆けて、 SDGsの貢献度をマッピングし測定する効果的なフレームワークを、 投資ポートフォリオ全体に適用できる形で構築しました。 資産運用会社は従来、 知的財産を他社から守り、 自社独自の投資プロセスへの付加価値として利用する傾向があります。 しかし、 地球が直面する極めて大きな課題を前に、 従来とは異なるアプローチが求められます。 こうした課題に適切に対処するため、 私たちは力を合わせなければなりません。 ロベコのSDGデータを幅広く公開することを通じ、 運用業界全体の質の向上と基準設定に貢献することを目指します。

サステナブル投資責任者のCarola van Lamoen氏は次のように述べた。

ロベコは、 当イニシアティブが、 サステナブル投資の世界をさらに一歩前進させる画期的な取り組みとなると考えています。 顧客や学術界の皆様にロベコのSDGデータや評価手法へのアクセスを提供することは、 イニシアティブの第一段階にすぎません。 顧客の皆様は、 SDGデータを利用することにより、 サステナビリティ目標に対する進捗状況を経時的に測定し、 SDGsへのエクスポージャーを適切に調整し、 報告することが可能となります。 ロベコはリサーチ主導の資産運用会社です。 ロベコでは、 実証研究を基に投資判断を行っており、 これはサステナブル投資にも当てはまります。 さらに、 ロベコのSDGスコアを公表することが、 学術界における新たな洞察・知見の開発につながることも狙いとしています。 そのため、 学術界の研究者の皆様に、 SDGデータや評価手法に関する意見・評価を積極的に共有するよう働きかけていきます。