農林中金バリューインベストメンツ、マーケティング精鋭集団「刀」と協業を決定


農林中央金庫のグループで投資運用業を行っている農林中金バリューインベストメンツ株式会社とマーケティング精鋭集団株式会社 刀は、「投資」を消費者にとって身近でわかりやすいものにし、消費者の豊かさにつなげることを目的に協業を開始したと2019年8月27日に発表した。

農林中金バリューインベストメンツは、協業の経緯について次のように説明している。

 「農林中央金庫」は、 日本の基幹である農林水産業を主軸とし、 国民経済の発展に資する責任を負う金融機関として、 JAバンクなどを通じグループ全体で多くの方々に金融サービスを提供しております。 その農林中央金庫のグループで投資運用を担う「農林中金バリューインベストメンツ」は、 長期厳選投資の国内におけるパイオニアとして、 人生100年時代といわれる昨今、 人々が安心して暮らしていくために、 「投資」の意識改革をリードしていく使命を果たし、 その「投資」により経済を循環させ、 日本の未来をよくしていきたいと考えております。

「刀」は、 金融業界にマーケティングを導入することで、 金融業界と消費者の情報格差を解消したいと考えておりました。 消費者に「投資」を身近でわかりやすいものにすること、 それによって資産形成の選択肢を増やし、 豊かな人生を送っていただきたい。 また、 投資を増やすことで経済を活性化し、 日本を元気にしたいという強い想いを持っています。

こうした各々の目指すところと想いが合致し、 この度協業するに至りました。

また、協業によって目指すことについては次のように述べている。

我々が目指すのは、消費者を短期売買の「投機」によるハラハラドキドキから解放すること。厳選した企業に長期に「投資」する機会を拡大することで、 個人の資産形成の一助とすること。 結果として、 消費者が豊かな人生を送れるようにすることです。

また、 1800兆円超におよぶ(注1)日本の個人金融資産の半分超が現預金のまま置かれており(注2)、資産運用に回っている割合は、米国の3分の1以下、 欧州の半分以下に留まります(注3)。 日本の家計資産における投資の比率が低い現状は、 先進諸国と比較して経済の活性化と成長を促すお金の循環が十分ではない状態にあると言わざるを得ません。 現預金の一部が「投資」に回れば、 その経済波及効果は少なくないのは自明です。 我々のこの取り組みによって、 資本主義社会におけるあるべき姿の「投資」とその意義を浸透させ、 現状を変える起点となりたいと考えています。

注1および注2 日本銀行資金循環統計2019年6月27日発表2019年第一四半期より
注3 金融庁 家計の安定的な資産形成に関する有識者会議 2018年資料より

 

協業はスタートしたばかりだが、 両者は消費者調査・分析等をふまえて、 ブランド戦略構築とそれに基づくコミュニケーション開発等に着手している。また、 すでにSNS(note 、 Twitterなど)を開設、 投資に関心のある人々へ向けてアプローチをスタートした。