アセットマネジメントOne株式会社は、 2024年9月2日、新たに国内株式ファンド「Japanese Equity Crossover Strategy」を設定した。
このファンドは、各産業における未来を変革するイノベーションの創出や、その支援を担うことが見込ま れる日本の上場企業および非上場企業に投資する。国内の成長企業に早期投資し、長期にわたり資 本を提供することでファンドの信託財産の成長を目指し、積極的に資産運用を行う。
同ファンドは、上場新興企業だけでなく、非上場企業にも投資を行うクロスオーバー投資戦略を採用している。高成長が見込まれる非上場企業への投資と、株式公開(IPO)後も長期的な株主として関わり続けることで、スタートアップ企業の中長期的な成長を支援する。このファンドの設定は本格的なクロスオーバー投資戦略の事業化を志向するもので、外国籍投資信託スキームにより、約30%を上限に非上場株式へ投資する。また、レイターステージのスタートアップ企業を中心とする厳選投資に より、非上場株式投資のリスクを抑制する。
アセットマネジメントOneは次のように述べている。
日本が「失われた30年」から脱してインフレの常態化へ移行する構造変化の中、日本政府は資産運用立 国の実現に向け、家計金融資産等の運用を担う資産運用業やアセットオーナーシップの改革等を図り、更 なる投資や消費につながる成長と分配の好循環を図る必要性を「資産運用立国実現プラン」に示しました。 アセットマネジメントOneは運用会社の社会的役割を果たし、「資産運用立国実現」に貢献すること、そし て投資先企業の パートナーとして、ともに持続的な成長を目指すことで企業の価値を高めながら、社会的な豊かさと同時に経済的な豊かさをもたらすことで、社会課題の解決に貢献し、日本経済の成長を「投資の力」で繋げることを希求しています。特に、「資産運用立国実現」にはマザーマーケットである日本株市場の成長が不可 欠であると捉え、新興成長企業の成長を継続的に支援し、その成長機会を捉える取り組みを行ってまいります。
アセットマネジメントOneによると、同社は新興成長企業投資において実績があり、従来からコーナーストーン投資(*)を含め株式上場初期からの新興企業投資に積極的に取り組んできたが、このたびクロスオーバー投資に事業領域を拡大する。本戦略の運用については、アセットマネジメントOne戦略運用本部内に「クロスオーバー投資室」 を設置し、投資実績の蓄積と運用力強化を目指す。
同社はさらに次のように述べている。
アセットマネジメントOneは、「投資の力で未来をはぐくむ」資産運用会社として、今後も新商品の開発や既存運用戦略の 高度化等を通じて、資本市場の発展と、より良い社会の実現を目指してまいります。
(*)IPOに参加する際に、機関投資家が前もって「関心の表明(Indication of Interest、IOI)」をしたり、一定の株式 を割り当てられる「親引け」に参加したりする投資手法
【ファンドの採用するクロスオーバー投資戦略の考え方】
- ファンドは、クロスオーバー投資戦略を通じ、変革的イノベーションを推進する日本の上場およ び非上場企業に対し、プレ/ポストIPOフェーズを通じ資金供給を行い、新興企業の長期的な事業 成長を持続可能とすることを支援する。
- アセットマネジメントOneは、こうした投資行動が、長期かつ幅広く企業成長を捕捉し、高い投資成果につながるものと考えている。