ラッセル・インベストメントは、「環境」、「社会」、「企業統治」(ESG)を取り巻く課題への取り組みを強化しており、この度、国連の責任投資原則(PRI)に署名した。PRI は、投資分析や意思決定のプロセス、株式の所有慣習にESG を取り巻く問題を組み込むための枠組みを提供することを目的とした任意かつベストプラクティスに基づく原則。
ラッセル・インベストメントグループの社長兼CEO のアンドリュー・ドーマン氏は、「ラッセルでは、近年ESG 関連の課題を組み入れた戦略的アドバイスや運用ソリューションに対する要求がお客様から幅広く寄せられていることを受け、PRI の署名にいたりました。ESG を取り巻く課題は、私たちのお客様のポートフォリオや長期の財産基盤に影響を与えるにとどまらず、お客様のビジネスや地域社会にも影響を与える問題です」と述べている。
PRI は、機関投資家や運用機関がESG を取り巻く問題を受託者責任に抵触しない範囲で、投資プロセスに組み入れるためのガイドライン。また、他のPRI 署名企業とともに啓蒙活動を行い、ESG 課題への取り組みを業界で促進していくためのガイドラインでもある。PRI は、署名機関がベストプラクティスを見出し、それを共有する上で必要となる支援や、年次調査や報告等を通して進捗状況を指標化する機能も提供している。
サステナビリティ・カウンシルの発足
PRI への署名を機に、ラッセルは「ラッセル・サステナビリティ・カウンシル」を発足した。今後は、同カウンシルが中心となり運用会社調査および商品開発にESG 関連事項を組み込んでいくとともに、PRI およびその他の社会的責任イニシアチブを他の署名機関とともに資産運用業界で推進していく。ラッセル・インベストメント株式会社の代表取締役社長兼CEO のブルース・フラーム氏は、「ESG 課題への取り組みは今後、ますます重要になるでしょう。ラッセルにとって最も重要な任務はお客様の財産基盤を強化することです。ESG 課題への取り込みは、お客様の長期投資を守る上でも重要な問題です。PRI の支援とESG 課題への取り組みは、お客様の財産基盤の強化やグローバル社会の安定と繁栄に貢献すると確信しています」と述べている。