マネックス証券株式会社は、2019 年9 月6 日から9 月9 日までインターネットを通じて、マネックス証券に口座を保有する顧客向けにアンケート調査(回答数678 件)を実施した。今回は、定例調査である個人投資家の相場観の調査に加え、個人投資家の株主優待活用の実態について特別調査を行った。
【調査結果概要】
特別調査 個人投資家の株主優待活用の実態
1-1.株主優待の有無は日本株の投資判断に影響しますか?
株主優待の有無が投資判断に影響するか尋ねたところ、58%の投資家が「強く影響する・影響する」と回答した。6 割近い投資家が株主優待の有無で投資判断を変更する可能性があるということで、マネックス証券は、「株主優待の有無が株価形成に一定の影響を与える可能性がありそうです」とコメントしている。
1-2.どのような内容の株主優待に魅力を感じますか?
どのような内容の株主優待に魅力を感じるかを尋ねたところ「QUO カード等の金券」という回答が最多となった。使い勝手の良い金券類に魅力を感じている投資家が多い模様。その他自社製品のプレゼントや買い物券等の回答も多くなった。
1-3.株主優待がある銘柄の購入時期について
株主優待がある銘柄の購入時期について尋ねたところ、「株価をウォッチしておいて株価が下がったら買うことが多い」との回答が最多となった。「権利付き最終売買日の直前に買うことが多い」との回答は6%にとどまっており、マネックス証券は、「時期はあまり気にされず、株価水準が判断材料として重視されていることがわかりました」とコメントしている。
1-4.株主優待権利取得後の投資行動について
株主優待の権利を取得した後の投資行動について尋ねたところ、「売却せず長期的に保有を続けることが多い」との回答が35%で最も高くなった。続いて「売却せずしばらくは保有を続けて株価動向次第で判断することが多い」との回答が32%で続いた。権利を取得してもすぐに売却するわけではなく一定期間保有する前提で優待銘柄に投資している投資家が多いことがわかった。
1-5.株主優待をどう使う?
もらった株主優待をどのように使うか尋ねました。「自分で使うことが多い」との回答が74%で最も高くなった。「家族や友人にプレゼントすることが多い」との回答も20%に達しており、プレゼントとして株主優待を活用している人が一定数いることがわかった。
1-6.おすすめの株主優待銘柄は?
株主優待を出すおすすめの銘柄について、アンケートご回答者1 人につき1 銘柄を尋ねた。回答が最も多かったのはオリックス(8591)でした。続いてイオン(8267)やすかいらーくホールディングス(3197)、ANA ホールディングス(9202)、日本マクドナルドホールディングス(2702)など、知名度が高く生活に身近な銘柄が多くランクインした。
定例調査 個人投資家の相場観について
今後3 ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場に対する個人投資家の見通しは、前回調査より日本株DI(※)が18 ポイント上昇、米国株DI は6 ポイント上昇、中国株DI が14 ポイント上昇と3 地域のDI が揃って改善した(グラフ2-1)。
【日本株DI】(2019 年6 月) -19→(2019 年9 月)9(前回比+18 ポイント)
【米国株DI】(2019 年6 月) 25→(2019 年9 月)31(前回比+6 ポイント)
【中国株DI】(2019 年6 月) -55→(2019 年9 月)-41(前回比+14 ポイント)
(※) DI:DI とは、相場が「上昇すると思う」と回答した割合(%)から「下落すると思う」と回答した割合(%)を引いたポイントです。DI がプラスとは、「上昇すると思う」と回答した割合が高く、DI がマイナスとは、下落すると思うと回答した割合が高いことを示す。