野村アセットマネジメントは、Triple I for GH(Impact Investment Initiative for Global Health、以下「当イニシアティブ」)に新規加盟したと2023年9月22日に発表した。同イニシアティブは、公的資金に加えて、民間資金がグローバルヘルス分野へ向かう流れを促進し、主に途上国におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(以下、UHC)※1やSDGsの達成に貢献することを目的に、2023年9月21日の国連総会で立ち上がった※2。
野村アセットマネジメントによると、近年、グローバルヘルス分野の財政負担が増大しており、特に低中所得国において、公的資金に加え、サステナブル・ファイナンスを含む民間資金を活用することが喫緊の課題となっている。日本政府は、2022年5月に国際保健分野の政策目標であるグローバルヘルス戦略を策定し、その具体的取組みとして、グローバルヘルス分野におけるインパクト投資の促進策について検討を開始した。その後2023年5月のG7広島サミットで、G7首脳はUHC達成への貢献などを視野に、当イニシアティブを承認している。
野村アセットマネジメントは、当イニシアティブに加盟することで、今後、参加パートナーと共にグローバルヘルス分野におけるインパクト投資による成果検証や好事例等の共有を行い、国際的な社会課題解決や日本政府の戦略の推進に貢献していく。また、グローバルな知見の共有を通して、同社におけるグローバルヘルス分野におけるインパクト投資手法の更なる高度化やネットワーク構築を図る。
野村アセットマネジメントは、「当社は今後も、責任ある機関投資家としてESG課題の解決に取り組みながら、世界のお客様から選ばれる、日本を代表する運用会社になることを目指していきます」と述べている。
※1 全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態。
※2 日本の内閣官房 健康・医療戦略室が事務局となり、共同議長として渋澤健氏(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役)、Mr. Steve Davis(Senior Advisor with McKinsey & Company)、Dr. Ayoade Alakija(The board chair of FIND)が就任。当イニシアティブ公式サイト→ https://tripleiforgh.org/