ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが設定・運用する「全世界株式インデックス・ファンド」と「米国株式インデックス・ファンド」が「つみたてNISA」向け商品として正式に内定した。両ファンドはつみたてNISA対象商品として、10月2日に正式な届出が受理された後、金融庁ウェブサイトに掲載される予定。
「全世界株式インデックス・ファンド」は、日本を含む先進国23カ国・新興国24カ国の2000銘柄以上の株式で構成されるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI(円ベース))に連動するインデックス・ファンド。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズによると、MSCI ACWIは世界中の投資家から最も多く採用されているインデックスだが、日本株を含むMSCI ACWIに連動する公募投資信託は、国内初設定となる。
ステート・ストリート・グローーバル・アドバイザーズは「当ファンドに投資頂ければ、自動的に株式構成比率が調整されるため、刻一刻と動く世界の株式市場にメインテナンスフリーで効率よく投資頂くことが可能になります」と述べている。
同ファンドはSBI証券、マネックス証券、三井住友信託銀行で既に取り扱われており、近日中に、中国銀行、東北銀行、松井証券、楽天証券(五十音順)で取り扱いが開始される予定。
「米国株式インデックス・ファンド」は、2017年9月13日に金融庁への届出が行われた銘柄で、米国の主要産業を代表する500社の株式で構成されるS&P500指数(円ベース)に連動するインデックス・ファンド。 S&P500指数は米国における主要セクターのトップ企業を網羅し、投資可能な米国株式市場時価総額の約80%をカバーする株価指数で、同ファンド1本で、世界中から収益を得る米国企業500社に投資することが可能になる。同ファンドは三井住友信託銀行で取り扱われる予定。 両ファンドともに今後取り扱い販売会社が増える見込み。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社 代表取締役社長である髙村孝氏は、次のように述べている。
当社はグローバルで約170兆円、日本においては8兆円を越える株式インデックス・ファンドの運用を主に機関投資家から受託しており、インデックス運用において豊富な運用実績と経験、高い専門性を有します。機関投資家から多くの資金と信頼を集める当社は、来年1月から導入されるつみたてNISAを機に、個人投資家の資産形成により貢献したいという想いを持ち、「全世界株式インデックス・ファンド」と「米国株式インデックス・ファンド」の届出を行いました。機関投資家レベルの高い品質を誇る両ファンドを、皆様のつみたてNISA口座やポートフォリオに組み入れて頂くことで、長期的な資産形成のお手伝いをさせて頂ければ光栄です。