コモンズ投信取締役会長渋澤健氏、国際基準策定機関ISSB議長特別顧問に就任


渋澤健コモンズ投信は、同社の取締役会長渋澤健が、 ISSB(International Sustainability Standards Board:国際サステナビリティ基準審議会) 議長特別顧問に就任したと2022年10月28日に発表した。

ISSBは2021年11月にIFRS財団(国際会計基準(IFRS)の策定を担う民間の非営利組織)の下部組織として、 ESG(環境・社会・企業統治)などの非財務情報開示についての、 世界的な統一ルール策定を目的として設立された。

渋澤氏はこのISSB議長特別顧問として、 エマニュエル・フェイバーISSB会長にIFRSの日本におけるサステナビリティ開示基準導入に関し戦略的な助言を行う予定。

IFRS財団リリース→https://www.ifrs.org/news-and-events/news/2022/10/ken-shibusawa-appointed-as-special-adviser-to-the-issb-chair/

コモンズ投信は、 2009年1月、 非財務情報の分析に基づき企業を厳選する、 本格的な長期投資ファンド「コモンズ30ファンド」をスタートさせ、 その後年月を経て、 2022年5月には、 国内上場株式を対象とした「コモンズ・インパクトファンド~共創~」の運用も開始している。

以来、 企業が創出する価値(=アルファ)の源泉は非財務情報(=見えない価値)にあるとの仮説に基づき、 コモンズ投信はその分析と可視化に努めてきた。

投資先企業とエンゲージメントの場である「企業との対話-コモンズ30塾-」を定期的に設け、 対話力や企業文化といった非財務情報をテーマに、 投資先企業・受益者・コモンズ投信の3者が長期的価値の創造を目的として対話を重ねてきた。

こうした対話の場での企業からの声、 さらには受益者の企業や社会への期待と常に向き合って積み重ねた知見が、 渋澤が今回本責務を担うベースとなっている。

渋澤氏は今回の就任に際し次のように述べている。

コモンズ投信の設立の際に提唱した長期投資とは企業の持続可能な成長の要である「見えない価値」の可視化であるという認識が、 現在では日本のみならず世界での時代の潮流となり、 非財務的情報の開示の基準化のムーブメントにこのような立場から貢献できることを大変光栄に思います。