野村證券は2022年3月期第4四半期を目途 に、同社の金融商品仲介業務委託先となる地域金融機関等に対して、株式会社ウエルス・スクエアによる投資一任運用サービスの提供を開始する(以下「本件」)。
野村證券は2021年9月末現在、62社と金融商品仲介契約を締結しており、これらの契約締結先と協力して幅広い投資家に対してコンサルティングを行い、そのソリューションのひとつとして投資一任運用サー ビスを提供する。
野村證券は次のように述べている。
当社は今後も、人生100年時代への備えをはじめ多様化するお客様のニーズに応え、総合的な金融 コンサルティングサービスを提供することによって持続可能かつ豊かな社会の実現に貢献していきます。
本件の概要
- サービス名称・・・ウエルス・スクエアの投資一任運用サービスを、当社が金融商品取引業者として投資一任 口座の管理を担い、地域金融機関等より提供する本スキームを、「ファンドラップ」と呼ぶ。
- 提供スキーム・・・顧客とウエルス・スクエアの投資一任契約の締結にあたって、地域金融機関等が投資一任契約の締結の媒介を行い、野村證券が投資一任契約の締結の代理を行うことにより、顧客に コンサルティングサービスを提供する。なお、地域金融機関等は投資一任契約の締結の媒介を行うにあたり、投資助言・代理業の登録が必要となる。
<提供スキームのイメージ図>
ウエルス・スクエアの投資一任運用サービス(ファンドラップ)の特徴
ファンドラップは、顧客が難しい・煩わしいと感じるファンド選びや売買のタイミング、実際の売買、資産配分比率の変更など資産運用のすべてをウエルス・スクエアが担うサービス。このサービスの 導入により、各地域金融機関等がお客様の資産形成ニーズに応えることが可能となる。
- 運用コース診断・・・顧客の資産運用に関する考えを伺い、最も適していると考えられる運用コースを提案する。運用コースは、顧客のリスク許容度に応じて、グローバルな分散投資によりリスク軽減をはかる資産配分となる。
- 投資一任運用・・・顧客に代わって、運用状況を分析し定期的な資産配分の見直しや、目標の資産配分比率へ戻す調整(リバランス)を行う。顧客に、専用投資信託の投資判断や売買にともなう手間はかからない。
- 定期運用報告・・・顧客一人ひとりに運用報告書を作成し、定期的に資産の状況等を通知する。
- 契約内容の見直し・・・顧客の資産運用に関する考えや状況の変化に応じて契約内容の見直しを行うことができる。
サービスの概要
契約対象 | 個人および法人の顧客 |
契約金額 | 300万円以上1万円単位 |
運用開始日 | 契約締結日が各月1日~15日の場合:翌月1日 契約締結日が各月16日~月末の場合:翌月16日 |
運用コース | 5段階のリスク水準に基づく10通りの運用コース |
運用報告 | 3、6、9、12月の末日を基準とする運用報告書を作成 |
投資顧問報酬 | 顧客の運用資産の時価評価額に対して、最大年率1.375%(消費税等込み、税抜き:1.25%)を乗じた額 |