PCAアセット・マネジメント株式会社、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社に社名変更


PCAアセット・マネジメント株式会社の最終親会社である、英国プルーデンシャル社は2011年11月15日、グループのアジアにおける資産運用ビジネス部門のブランドを、各国の関係当局の許認可を前提に2012年第1四半期中に「イーストスプリング・インベストメンツ(Eastspring Investments)」に統一すると発表した。これに伴いPCAアセット・マネジメントの社名も2012年第1四半期中に、「イーストスプリング・インベストメンツ株式会社」に変更する。また、PCAアセット・マネジメントが運用するファンドについても名称を変更する。

英国プルーデンシャル・グループは、日本を含むアジアにおいて10の国や地域で資産運用ビジネスを展開している。アジアにおける運用資産総額は約800億ドル(2011年9月30日現在)に達し、従業員数は約2,000人、運用拠点はシンガポールを中心にアジア8カ所に渡り、アジアにおける最大級の資産運用会社のひとつとなっている。日本においては、1999年の設立以来、日本の金融機関を通じて投資信託を提供しており、運用資産総額は5,643億円(2011年9月30日現在)となっている。

同社グループではこれまで、アジアにおける資産運用ビジネス部門において各国・地域により異なるブランド名を使用していたが、今後は統一したブランドを使用することによりアジアで資産運用事業を展開するグループ会社および運用商品の名称に一貫性を持たせ、アジアにおける資産運用事業の更なる拡大とグローバル展開を目指す。なお、今回の変更は名称の変更のみに限定されたものであり、PCAアセット・マネジメントおよびグループ会社における資本関係や経営陣、投資哲学に変更はない。

同社グループのアジア地域統括部門の最高経営責任者である、バリー・ストウ氏は2011年11月15日、マレーシア・クアラルンプールにおいて新ブランド名並びに最終親会社の象徴である女神の“顔”を配した新しいロゴを発表し、同社グループが引き続きアジアの資産運用ビジネスをグループのコアビジネスのひとつとして位置づけることを強調し、次のように述べた。「当社グループはこれまでアジアの資産運用ビジネスを順調に拡大・成長させてまいりました。また、その運用資産のほとんどはアジアの投資家からの資金となっています。今回のブランド変更により今後は統一したブランドのもと、世界中のマーケットに当社のアジアの資産運用サービスを提供していくことが可能となります。成長著しいアジア市場は世界中の投資家を引き寄せ、その投資規模は年々拡大しています。アジアに強みをもつ当社グループはこうした投資家の資産運用ニーズに的確にお応えしていきます。」

バリー・ストウ氏は続けて、今回のブランド変更を当社グループのアジアにおける成長戦略の重要な節目であるとして、次のようにコメントしている。「イーストスプリング・インベストメンツはグループの一員として今後も最終親会社との強いつながりを有する一方で、グループの生命保険ビジネスブランドと明確に名称を分け、資産運用ビジネス部門単体としてのブランドを確立し、資産運用会社としての更なる拡大を目指します。新名称であるイーストスプリング・インベストメンツは我々がグローバルな金融サービスグループの一員であると同時に、アジアにおける長い経験に裏打ちされた卓越した運用力と圧倒的なプレゼンスを有する資産運用会社であることを強調した名称となっています。また、今回の名称変更により、アジアやヨーロッパ等、既存のマーケットでのビジネス拡大はもとより、これまで商標に関連して未進出であった北米などの新規市場への進出も可能となります。」

同社グループのアジアの資産運用ビジネス部門の最高経営責任者であるグラハム・メイソン氏は次のようにコメントしている。「1863年のインド鉄道株への投資以来、当社グループはアジア投資における長い歴史と経験を積み重ね、他に類をみないほど、アジア投資に関する深い知識を有する資産運用会社へと成長を遂げてまいりました。新ブランドの発足を機に当社はその強みに更に磨きをかけ、より一層投資家の皆様並びにパートナーの皆様に高い付加価値を提供してまいります。」

PCAアセット・マネジメントの代表取締役社長兼CEOの龍万成氏は次のようにコメントしている。「ブランド変更後も、日本は当社グループにとって最も重要な市場のひとつです。当社は引き続き、グループのもつアジア並びにグローバルなネットワークとリソースを最大限に活用し、日本の投資家・販売会社の皆様のニーズを的確に捉えた質の高い商品・サービスを迅速に提供し、日本の皆様から長期にわたってご信頼、ご評価いただける資産運用のパートナーを目指し努力してまいります。」

新ブランドは、香港、シンガポール、マレーシア、台湾、日本、韓国、UAE、ベトナムで使用される。なお、同社グループが現地企業との合弁で資産運用事業を展開しているインド、中国の運用拠点、その他一部の拠点については、ブランド変更および名称変更等は行なわれない。また、同社グループの生命保険事業部門に関しても名称変更は行なわれない。

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