マネックス証券、新NISA及び資産運用に関する調査を実施


マネックス証券は、2024年1月からの新NISA及び資産運用に関する調査を実施した。この調査はマネックス証券に口座を保有している方を対象に行い、計7,380名(内NISA口座保有者6,987名)の回答を得た。

 

【調査結果要旨】

  • NISA口座の保有者に質問した結果、新しい制度改正をあまり認知をしていない個人投資家が8%もいる。(1-1)
  • 10段階評価で7以上の評価を付けた個人投資家が86%と評価されている。(1-2)
  • 自分の投資行動がポジティブに変わると思っている個人投資家は62%と前向き。(1-5)
  • 半数以上である51%の個人投資家が一度NISA口座を開いた金融機関から金融機関を変更したい、と思ったことがあり、想定以上。(1-9)
  • 14%の個人投資家が銀行でNISA口座を保有していたことがある。(1-10)
  • エンゲージメント投資という概念は60%もの個人投資家に浸透。(1-12)
【アンケート調査結果】
1-1 新NISAの改正内容に関する認知度
新 NISA の改正内容に関する認知度
多くの報道などもあり、新NISAの改正についての認知度は92%まで上昇した。しかし、NISA口座保有者に質問した結果、あまり認知をしていない個人投資家が8%もいた。マネックス証券は、「NISA口座をい保有している個人投資家にも新制度をしっかりと理解してもらう活動続けていく必要性を感じます」と述べている。

1-2 新NISAの改正内容についての評価(10段階)

新 NISA の改正内容についての評価
新NISAの改正内容を理解している個人投資家に今回の制度変更を10段階で評価してもらったところ、7以上の評価を付けた個人投資家が86%となった。今回の制度変更がかなり好意的に受け取られていることが分かった。

1-3 新 NISA で評価できるポイント(複数回答)

新 NISA で評価できるポイント

「非課税で保有できる期間の制限がなくなったこと」、「年間の非課税投資枠が増えること」 が 70%以上の個人投資家に評価されている。一方、「評価できるポイントが無い」と答え た個人投資家は 1%にとどまっている。

 

1-4 新 NISA で評価できないポイント(複数回答)

新 NISA で評価できないポイント

「現行 NISA からロールオーバーできないこと」が評価できないポイントとして突出した 結果となったが、次に高かったのが「評価できないポイントがない」という回答でし た。評価できるポイントを聞いた回答同様、いかに今回の制度変更が評価されているのか が伺える。

 

1-5 投資行動の変化(複数回答)

投資行動の変化

新 NISA への改正を受けて自分の投資行動がポジティブに変わると思っている個人投資家 は 62%となった。ネガティブに変わると思っている個人投資家は今回の制度変更を評価できないと回答した個人投資家の割合とほぼ同じく 1%にとどまっている。

 

1-6 新 NISA 移行による投資額の変化

新NISAによる投資額の変化

現行の NISA の口座を保有している個人投資家のうち、半数以上が新 NISA への変更後は 可能な範囲で投資額を増やす想定をしていることが分かった。年間の上限に達するまで増やすという個人投資家も合わせると実に 71%もの個人投資家が増額を検討していると いう結果となっている。

 

1-7 NISA を利用して投資をする際の重視事項(複数回答)

NISA を利用して投資をする際の重視事項

65%の個人投資家が「長期的に株価が上がりそうか」を重視しているという結果となった。マネックス証券は、「NISA を利用する際はしっかりと長期保有を目的として投資を行おうと考えていることが見て取れます」と述べている。

 

1-8 NISA 口座を開く先を選ぶポイント(複数回答)

NISA 口座を開く先を選ぶポイント

「メインで利用している証券会社で口座が開けるかどうか」と「手数料」が半数以上の個 人投資家に重視されていることが分かる。新 NISA での取引手数料は無料としている 証券会社も多いため、メインで利用している証券会社かどうかが重要なポイントになってくるもよう。

 

1-9 NISA 口座の金融機関の変更経験

NISA 口座の金融機関の変更経験

 

NISA 口座は一つの金融機関でしか開くことができないが、23%の個人投資家が実際に金融機関を変更したことがあると回答した。実際には変更していないものの検討したことがあるという個人投資家も含めると、半数以上である 51%の個人投資家が一度 NISA 口 座を開いた金融機関から金融機関を変更したい、と思ったことがあるという結果が得られた。

 

1-10 銀行での NISA 口座開設の保有有無

銀行での NISA 口座開設の保有有無

 

証券会社ではなく、銀行で NISA 口座を保有しているかという質問には、14%の個人投資家が「ある」と答えており、「検討したことがある」も含めると 1/4 近い 24%の個人投資家が銀行で口座開設をしたいと思った、という回答が得られた。

 

1-11 銀行での NISA 口座開設の保有有無

銀行での NISA 口座開設の保有有無

資産運用のゴールを決めている個人投資家は 28%にとどまった。マネックス証券では、 人生設計を行いながら、自分の思い描く人生を生きるためにどれだけの費用が掛かり、い つどうやって使うのか、を考えながら資産運用をすることの重要さを今後も啓蒙してゆく。

 

1-12 エンゲージメント投資への興味

 

エンゲージメント投資への興味

企業に対して(株主総会などで)企業価値が向上するような提案や提言を積極的に行うことを目的としたエンゲージメント投資は、まだ 40%の個人投資家が概念を知らなかったも のの、17%が興味を持っていた。マネックス証券は、「興味の有無問わずエンゲージメント投資という概念が 60%もの個人投資家に知られるようになってきたことは大きな変化と言えるでしょう」と述べている。