ラッセル・インベストメントと野村證券、『Russell/Nomura 日本株インデックス』の年次銘柄入替を実施


ラッセル・インベストメントと野村證券は、12月1日、Russell/Nomura 日本株インデックス・シリーズの定期銘柄入替を行なった。今回の入替で、全上場銘柄の時価総額(浮動株調整済み)の98%をカバーするRussell/Nomura Total Market インデックスに、14 銘柄が初めて組入れられた。構成銘柄の詳細は、野村證券金融工学研究センターのホームページで閲覧できる。

Value インデックスとGrowth インデックスが大幅な入替に

今回の入替により、Russell/Nomura Total Market インデックスは全体で111 銘柄増えて1,500 銘柄となった。32 銘柄が除外、143 銘柄が組入れられる中で、14 銘柄が初めての組入れとなった。一方、同インデックスの全体の時価総額は197.6 兆円から197.2 兆円にわずかに減少した(2009 年10 月15 日時点。時価総額は浮動株調整済み)。

Russell/Nomura Total Market インデックスの時価総額の上位85%で構成されるLarge Capインデックスの構成銘柄は51 銘柄多い350 銘柄となった。また、Russell/Nomura Total Market インデックスの時価総額の下位15%で構成されるSmall Cap インデックスの構成銘柄は60 銘柄多い1,150 銘柄となった。時価総額規模の大小に関わらず市場全体の時価総額が減少した結果、両インデックスの構成銘柄数が増加した

Total Value インデックスの構成銘柄は119 銘柄が除外、154 銘柄が組入れられ、Total Growthインデックスの構成銘柄は78 銘柄が除外、232 銘柄が組入れられた。Value インデックスとGrowth インデックスの時価総額回転率はそれぞれ26.9%、27.0%となり、昨年よりは低いものの過去の水準に比べると高い回転率となった。業種別では、「輸送用機器」や「電機機器」などの株価が相対的に堅調な動きを見せた一方、「銀行業」や「電気・ガス業」、「証券、商品先物取引業」などが軟調な株価推移となったことで、Value およびGrowth インデックスの回転率が高まる結果となった。

Russell/Nomura Prime インデックスへの初めての組入れは19 件に

Russell/Nomura Prime インデックスは機関投資家のパッシブ運用ベンチマークとして開発されたインデックスであり、Russell/Nomura 日本株インデックスの時価総額上位1,000 銘柄で構成されるサブインデックス。今回の定期入替で初めて上位1,000 銘柄に採用された銘柄は19 銘柄となるが、同インデックスの時価総額は193 兆円から192 兆円へとわずかに減少している(2009 年10 月15 日時点。時価総額は浮動株調整済み)。同インデックスの時価総額回転率は1.5%と、昨年に続いて低い水準となった。新たに採用された19 銘柄について見ると、「小売業」が5 銘柄と最も多く、「情報・通信業」が3 銘柄、「電機機器」が2 銘柄と続いている。

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