野村アセットマネジメント株式会社は、「野村アセットマネジメント ESGステートメント(以下、「ESGステートメント」)」を改定したと2022年12月16日に発表した。
野村アセットマネジメント株式会社は、ESG課題の解決に向けた取組みが、投資の好循環(インベストメント・チェーン)を支える上で 重要であると認識し、責任ある機関投資家として投資先企業にESGを重視した経営を求めるとともに、 自社においてもESGを重視した事業経営を進めている。「ESGステートメント」は、同社の企業理念お よび顧客本位の業務運営を実現するとの方針に基づき、2019年3月に定めたもの。今回の主な 改定点は以下のとおり。
<「ESGステートメント」 主な改定箇所>
■野村アセットマネジメントが目指す社会の姿を明記
当社が目指す社会とは持続可能な豊かな社会、すなわち豊かな自然環境が保全され、多様な価値観 を持つ人的資本が活用され、技術革新により経済が発展し、そして人権が尊重され人々がウェル・ビー イングな状態で活躍する社会であり、それはESG課題が解決されSDGsが達成された社会です。
■特に重要性の高いESG課題として、「多様性と包摂性」に公平性と帰属意識(下線)を追加
・多様性と公平性、包摂性、帰属意識(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン&ビロンギング (DEI&B))
企業は、自社の人的資本の価値を伸ばし最大限に引き出すことで、持続的な企業価値向上を実現 できます。そのためには、人的資本をジェンダー、国籍、人種、年齢等に捉われず多様な価値観を持 つ人材で構成すること、従業員に対して公平に機会を提供すること、多様性と包摂性を受け入れる企 業風土を形成すること、そして持続的な企業価値向上に向けた目的意識を経営陣と従業員が共有し 一体感を醸成することが必要と考えます。
■事業会社としてのサステナビリティに関する取組みにつき記載を拡充
脱炭素社会の早期実現に向け、同社拠点で排出する温室効果ガス排出量のネットゼロ達成に取り組むほか、自然資本の保全に向けて環境・社会配慮型製品の活用を推進します。DEI&Bを実現する ため、女性社員の育成と登用に継続的に取り組むことで管理職に占める女性比率を向上させるほか、 無意識バイアスへの気づきを促す研修等を通じて従業員の意識改革を促進します。また、多様な働き方に配慮した働きやすい職場環境を整備することで、一人ひとりの従業員の能力を最大限に引き出す 企業風土を醸成します。
野村アセットマネジメントは次のように述べている。
当社は今後も、お客様や投資先企業とともに、「投資の好循環(インベストメント・チェーン)」を生み出 すことにより、持続可能な豊かな社会の実現を目指しながら、お客様の資産形成に貢献していきます。
→「野村アセットマネジメント ESGステートメント」の全文