三井住友トラスト・アセットマネジメントは、 株式会社handsとオルタナティブデータの開発で協働し、 新たなオルタナディブデータの実用化に漕ぎ着けたと2022年12月20日に発表した。
具体的には、新型コロナにより変容した経済活動が、巣ごもりフェーズからリオープニングフェーズへ移行し、更にはインバウンド需要の力強い回復が期待される状況へと変わっていく中、好転が見込まれる宿泊産業や外食産業の業績を、財務諸表によらずリアルタイムで変化する宿泊や飲食の予約等のデジタルデータから予測するもの。約6ヶ月間の開発・検証期間を経て、先行的に示されるオルタナティブデータと実際の企業業績の連動性や相関を確認し、今般、マクロ経済分析・産業動向分析、更にはファンドの運用での活用に踏み切った。
オルタナティブデータ開発・提供を主業とするhands社との協働に於ける三井住友トラスト・アセットマネジメントの役割は、複数のオルタナティブデータを組み合わせた「巣ごもり指数」の開発での知見やファンド運用でのオルタナティブデータ活用の実績を、実用的なオルタナティブデータの開発に役立てること。三井住友トラスト・アセットマネジメントでは、開発したオルタナティブデータは、同社が提供している公募投信「インバウンド関連日本株ファンド(愛称:ビジット・ジャパン)」の運用でも有用と期待している。
三井住友トラスト・アセットマネジメントは次のように述べている。
弊社は、こうしたコラボレーションを経て実用化に至れたことを受け、今後とも着眼点やコラボレーションを拡大し、有用なオルタナティブデータを発掘していきたいと考えています。また、様々な業界で先進的な技術を有している企業と積極的に連携していくことにより、新たな資産運用手法の開発を目指してまいります。