JPモルガン、「JPM日本CBファンド/JPM日本CBファンド(米ドル投資型)」の募集開始


JPモルガン・アセット・マネジメントは、2016年12月26日、「JPM日本CBファンド/JPM日本CBファンド(米ドル投資型)」の募集を開始した。同ファンドの当初申込期間は2016年12月26日から2017年1月12日まで、設定日は2017年1月13日。販売は丸三証券。

同ファンドは、日本の企業が発行するCB(転換社債)を主要投資対象として運用を行い、信託財産の着実な成長をはかることを目的とする。

JPモルガン・アセット・マネジメントでは、CBを取り巻く環境について次のように述べている。

日本企業の業績は拡大基調が続いており、直近では米国大統領選挙後の円安も相まって、海外投資家からの注目も高まっています。一方で、金融緩和政策の限界も見え始めるなど、2017年も金融当局や選挙の動向など大きなイベントで市場の変動性が高まる可能性が高く、先行きの環境に不透明感が残ることも事実です。このような中、「下値を抑えつつ日本企業の成長を安定的に追求する資産」として日本CBに投資するファンドを設定することとなりました。CBはその値動きが株価連動性と下値抵抗力を併せ持つ資産クラスです。過去の日本企業のCBの値動きを見ると、その2つの特性から、下落を抑えつつ株価の上昇に連動した値動きとなっており、日本株式や日本高配当株式と比べて、より投資効率の高い資産クラスであることがわかります。

当ファンドは、CBという資産クラスを通じ、日本の投資家が「ホームマーケット」である日本の株式市場の値動きを享受し、その果実を得るための新たな機会を提供できると考えています。

グローバルな資産運用会社であるJ.P.モルガン・アセット・マネジメントは、CBに特化した運用チームを持っており、世界最大級のCB運用残高を誇っている*2。日本の投資家向けにCB運用を始めたのは1995年であり、約20年の運用実績を積んでいる。近年もCBを投資対象とする投資信託に注力しており、2016年だけでも、4月に利回りに着目したCBファンド、10月に下値限定型のCBファンドを設定した。

今回、同ファンドを設定することとしたのは、良好な格付けを持つ日本企業の多くが成長期待を背景にCBを発行し、日本のCB市場規模が拡大したことで、日本CBを通じた中長期的な運用が可能になったとJ.P.モルガン・アセット・マネジメントが判断したことが背景にある。JPモルガン・アセット・マネジメントでは、「当ファンドは、CBを活用した新たな資産運用のソリューションとして、投資家のみなさまの資産運用の中核となりうる資産への新たな投資機会になるものと考えています」とコメントしている。