公社債投資信託とは #
公社債投資信託(こうしゃさいとうししんたく)とは、公社債、つまり国債や地方債、社債などの債券に主に投資する投資信託のことです。株式などのリスク資産には投資せず、債券のみを組み入れるため、安定した収益を求める投資家に適した商品です。2024年8月現在、85本の公社債投資信託が運用されています。
公社債投資信託の分類 #
公社債投資信託は、いつでも購入できるかどうか、あるいはどんな債券に投資するかにより次のように分類されています。
単位型と追加型 #
公社債投資信託は、単位型と追加型に分類されます。
単位型 #
単位型は、一定の募集期間のみ購入が可能な投資信託です。単発で設定され、設定前の募集期間のみ購入ができるものです。償還期限が2年から5年程度と比較的短いことが特徴です。投資対象となる公社債は、ファンドにより異なります。
追加型 #
追加型は、いつでも購入できる投資信託で、次のような種類があります。
MMF(money management fund) #
MMFは内外の公社債や短期金融商品で運用するもので、分配金は運用実績により毎日変動し、毎月末に一括で再投資されます。(2024年8月現在、残高はありません。)
MRF(money reserve fund) #
MRFは株式・債券・投資信託などの購入や受け払いに対応した証券総合口座用として開発された商品です。残存期間が短い内外の公社債や短期金融商品を中心に運用されます。
中期国債ファンド #
中期国債ファンドは国内の公社債を中心に投資して、安定した収益の確保を目指す投資信託です。分配金は毎月末に1ヵ月分をまとめて再投資されます。(2024年8月現在、残高はありません。)
長期公社債投信 #
長期公社債投信は、主に国内の中期または長期の公社債で運用されます。このタイプのファンドは、1月号から12月号まで12本のファンドで構成されており、毎月、当該月のファンドについて追加募集が行なわれます。ファンド名は公社債投信1月号、あるいは第1回公社債投信などと、何月に追加設定が行われるかがわかるようになっています。また、略して公社債投信、公社債投資信託とも呼ばれています。
短期公社債投信 #
短期公社債投信は内外の公社債を中心に投資し、決算期が3ヵ月、6ヵ月など短期に設定されているものです。
公社債投資信託の種類のまとめ #
公社債投資信託は、債券のみを組み入れた安定した収益を求める投資信託で、単位型(一定の募集期間のみ購入可能)と追加型(いつでも購入可能)の2つに分類されます。追加型には、証券総合口座向けのMRFや、中期・長期・短期公社債に投資するファンドなどが含まれます。各ファンドは投資対象の債券や分配方法によって特徴が異なります。