FTSE 欧州先進国オールキャップ・インデックス
FTSE 欧州先進国オールキャップ・インデックス(FTSE Developed Europe All Cap Index)は、欧州の先進国全体の株価動向を示す指数です。「オールキャップ」という名称の通り、時価総額にかかわらず様々な規模の企業が含まれています。
指数名について #
指数名称にある「FTSE」は世界的な指数算出会社であるFTSE ラッセル社のことで、同社がFTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスを算出・公表しています。
また、「オールキャップ」(all cap)は、all capitalizationのことで、全ての時価総額の銘柄という意味で使われており、指数が大型株、中型株、小型株の全てを対象としているという意味になります。
- FTSE →指数算出会社
- 欧州先進国→対象地域
- オール・キャップ→All Capitalization(すべての時価総額=大型株、中型株、小型株)
FTSE 欧州先進国オールキャップ・インデックスの特徴 #
1. 構成地域の範囲 #
西ヨーロッパを中心とする先進国が対象となっており、具体的には現在、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国の16カ国の企業が含まれています(2024年9月現在)。
【FTSE 欧州先進国オールキャップ・インデックスがカバーする欧州先進国】
2. 株式の規模: #
大型株(Large Cap)、中型株(Mid Cap)、小型株(Small Cap)がすべて含まれており、幅広い市場全体のパフォーマンスを反映します。大型株、中型株、小型株1239銘柄で構成され、構成比率は時価総額で加重されています(2024年9月現在)。
3. 多様性 #
業種や企業規模が多様な企業群から構成されているため、単一の国やセクターに依存しない分散効果があります。
4. ベンチマークとしての使用 #
欧州の先進国市場への広範な投資パフォーマンスを測定するためのベンチマークとして、多くの投資ファンドやETFがこの指数を参照しています。
このインデックスに投資することで、欧州の幅広い先進国市場に分散投資を行うことができ、個々の企業やセクターのリスクを軽減しつつ、欧州経済全体の成長にアクセスすることが可能です。
FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスをベンチマークとするETF
- バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)
バンガード・FTSE・ヨーロッパETFは米国を本拠地とする世界最大級の運用会社であるバンガード社が管理・運用するETFで、日本の楽天証券やマネックス証券などを通じて購入することができます。
⇨FTSE 欧州先進国オールキャップ・インデックスのチャート(google finance)
FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスまとめ
FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスは、欧州の先進国16カ国の大型株、中型株、小型株を含む株価指数で、幅広い市場パフォーマンスを反映します。業種や規模の多様性により分散効果があり、欧州経済全体への分散投資を可能にするベンチマークとして利用されています。多くの投資ファンドやETFがこの指数を参照し、欧州の先進国市場にアクセスする手段を提供しています。