ファンドマネージャーとは #
ファンドマネージャーは投資信託の運用を行う専門家のことです。
投資信託のファンドマネージャーは、運用会社(投資信託委託会社)に所属しています。ファンドマネージャーは、ファンド別に定められた目的や運用方針に従って、ファンドにどの銘柄をどの程度組み入れるか、どの銘柄をどのタイミングで、そしてどの価格で売るか、買うかを決定します。つまり、投資信託の運用の責任者です。最終的にはファンドのパフォーマンスの良し悪しはファンドマネージャーの腕にかかっているといえます。
金融市場はグローバルに影響を受けます。世界各国での様々な出来事が、複雑にからみあって各国の株式・債券・為替市場に相互に影響しあっています。このため、ファンドマネージャーは、ファンドが投資対象としている市場だけでなく、世界中の金融市場や情勢を日々監視して、世界各国から入ってくる情報ファンドにどのような影響を与えるのかを常に分析しています。
運用会社には個別の銘柄の調査を専門に行うアナリストがいますが、ファンドマネージャーの多くも実際に投資対象とする企業を訪問し、経営者や財務担当者と直接話しをします。銘柄選択において、この会社訪問は重要な役割を果たしています。ファンドマネージャーとアナリストは常に情報を共有してチームとして活動しています。
ファンドマネージャーの責任 #
最近では、直販を行う運用会社を中心に、ファンドの運用説明会を開催するところが増えています。運用説明会では、直接ファンドマネージャーから運用についての説明を聞くことができますので、参加して見るとよいでしょう。また、youtubeなどの動画で運用説明会の様子を配信しているところもあります。
ファンドマネージャーの情報 #
運用会社が顧客本位の業務運営を行い、ガバナンスを強化する中で、各投資信託を担当するファンドマネージャーの氏名や経歴を開示する運用会社が増えています。これまでにどんなファンドを運用してきたか、現在運用するファンドの担当にいつなったかなどの情報が開示されています。もっと積極的にHPなどに顔写真とともに登場するファンドマネージャーも増えており、「顔の見える運用」が実現されつつあります。