インデックスファンドは特定の指数(インデックス)への連動を目指す投資信託で、この連動率が高いほどよいインデックスファンドと言えます。
しかし、連動率が100%となることはありません。それは、ファンドの運用には経費がかかり、また、資金の出入りによる非効率が発生するためです。
ファンドの運用には費用がかかる #
株価指数や債券指数などの指数には費用はかかりません。単純に、構成する銘柄の価格と構成比率を基に算出されます。
一方、ファンドの運用には費用がかかります。例えば、信託報酬、株式などを売買するための売買委託手数料、監査費用、それらにかかる消費税などです。これらの経費はファンドの資産から差し引かれます。費用が大きいほど、ファンドの基準価額にとってはマイナスが大きいことになり、連動率を下げる要因となります。
ファンドには資金の出入りがある #
ファンドには日々新たな投資家の資金が流入し、一方で解約した投資家の資金が流出します。これらに備えて、ファンドはある程度の現金を確保する必要があり、ファンドの資産全てを投資に回すことはありません。その結果、ファンドの運営にある程度の非効率が生じ、これも指数との連動が100%とはならない要因の一つとなります。