インフォメーション・レシオ #
インフォメーションレシオ(Information Ratio, IR)は、ファンドや投資のパフォーマンスを評価する指標の一つで、運用による超過リターン(アルファ)を、そのリターンの変動性(追跡誤差)で割った値です。ファンドマネージャーが、リターンを得るために、ベンチマークと比較してどのくらいのリスクを取ったかを計測し、リスクとリターンのバランスを測る指標として使われます。
インフォメーションレシオの計算式
- ポートフォリオのリターン:ファンドや投資対象の実際のリターン。
- ベンチマークのリターン:市場全体や基準とする指数(例えばTOPIXやS&P500)などのリターン。
- 追跡誤差(Tracking Error):ポートフォリオとベンチマークのリターンの差の標準偏差。これにより、ポートフォリオがどの程度ベンチマークから乖離しているかを表します。つまり、ファンドマネージャーがどの程度のリスクをとったかを知ることができます。
インフォメーションレシオの見方 #
インフォメーションレシオが高い:ベンチマークを上回るリターンを安定して出していることを示し、リスクをうまくコントロールできている運用と見なされます。一般に0.5以上が優れた運用、1.0以上であれば非常に優れた運用とされています。
インフォメーションレシオが低い、またはマイナス:ベンチマークに対する超過リターンが安定せず、または逆に下回っていることを示します。
インフォメーションレシオの活用 #
インフォメーションレシオは、アクティブ運用ファンドの評価やパフォーマンスを測定する際に使われ、リターンだけでなくリスクの視点からも効率性を評価するための指標です。投資信託の運用成績を測るためにも使われます。ファンドマネージャーが、リターンを得るために、ベンチマークと比較してどのくらいのリスクを取ったかを計測します。