レバレッジとは、「梃子(てこ)」を意味する言葉で、金融の世界においては、少ない投資金額によって大きな取引を行なうことを「レバレッジをかける」と言います。
ちょうど、小さな力でも大きな石を動かすことができるという「てこの原理」のお話を思い浮かべていただければよいでしょう。
具体的には、先物取引やオプション取引といったデリバティブ取引などを利用することによって、少ない資金によって、多額の資金を用いて投資を行なった場合と同様の投資成果を目指すものを指します。
このようなレバレッジを利用した投資は、当然のことながら、投資成果は、それが利益であっても、損失であっても、大きなものとなる可能性が高く、ファンドの基準価額もそれに応じて、大きく変化するため、価格変動リスクも高いということができます。
一般的には、1億円の資金で、デリバティブを利用して、2億円の債券を購入するのと同様の投資効果が得られる取引を行なう場合、「2倍のレバレッジをかける」という言い方がされ、この倍率のことをレバレッジ比率とよび、「2倍」もしくは「200%」などで表されます。
このようなレバレッジ比率の高い投資ほど、高いリターンが望める一方、価格変動のリスクもより大きいものになるのです。
投資信託の中で、「ブル・ベア型」といわれるようなファンドには、「指数の2倍程度の値動きを目指す」「指数の3倍程度の値動きを目指す」というような投資方針のもとに、このようなレバレッジ効果を利用したものが多く見られます。