NASDAQ100指数（NASDAQ 100 Index） #
NASDAQ 100指数は、米国のNASDAQ市場に上場する非金融セクターの代表的な企業100社で構成された株価指数です。
この指数には、テクノロジー、ヘルスケア、通信、消費者サービスなど多様なセクターが含まれますが、金融セクターの企業は対象外となっています。AppleやMicrosoft、Amazon、Google（Alphabet）といった、米国を代表するテクノロジー企業が多く含まれているため、特にITや成長株の動向を示す指数として注目されています。
NASDAQ100指数は時価総額加重型指数であり、時価総額が大きい企業ほど指数への影響が大きくなります。このため、構成銘柄の株価動向が直接指数に反映され、米国テクノロジーセクターのパフォーマンスを知る指標としても広く利用されています。また、NASDAQ100指数に連動するETFや投資信託も多く設定され、個人投資家にとってもアクセスしやすい指数です。1985年2月1日を基準日として、その日の時価総額を125として算出されます。
マイクロソフト、インテル、アップル、Facebook、アルファベット、インテルなど、世界的なハイテク・IT企業の多くがNASDAQ 100指数に含まれています。
NASDAQ100指数のメリットとデメリット #
メリット #
1. 高い成長性：NASDAQ 100指数は特にテクノロジーやヘルスケア、通信といった成長分野の企業を多く含むため、長期的な成長が期待できます。構成企業の多くは、イノベーションや技術革新に力を入れており、市場全体のパフォーマンスを上回ることが多いです。
2. 多様なセクター構成（ただし金融を除く）：テクノロジーを中心に、ヘルスケア、消費財など幅広い業界が含まれ、特に米国市場のテクノロジー分野の動向を反映する指標としての価値が高いです。
3. 流動性の高いETFや派生商品が豊富：NASDAQ 100指数に連動するETFや投資信託が多く設定されており、個人投資家が手軽に投資できる点もメリットです。また、オプション取引など、リスク管理やレバレッジのための金融商品も充実しています。
デメリット #
1. テクノロジー株への依存：NASDAQ 100指数は特にテクノロジーセクターに依存しており、構成比率の約半数がテクノロジー関連株です。したがって、テクノロジー業界全体が不調となると指数が大きく下落するリスクがあります。
2. 金融セクターの欠如：NASDAQ 100指数は金融セクターの企業が含まれておらず、分散効果が制限される可能性があります。金融セクターは景気や経済環境の影響を受けやすいため、特定の分野への偏りが発生する点がデメリットとなります。
3. 高いボラティリティ：成長株が中心であるため、特に市場が不安定な時期には大きな値動きが生じやすく、他のインデックスと比べてボラティリティ（価格変動）が高い傾向があります。
このように、NASDAQ 100指数は高い成長性が期待できる反面、テクノロジー偏重によるリスクや金融セクターの欠如など、投資において留意すべきポイントもあります。
NASDAQ 100指数への連動を目指す投資信託 #
東京証券取引所に上場している次のETFがNASDAQ 100指数への連動を目指すETFです。
| 銘柄コード | ETF名 | 運用会社 |
|---|---|---|
| 2568 | 上場インデックスファンド米国株式（NASDAQ100）為替ヘッジなし | 日興アセットマネジメント |
| 2569 | 上場インデックスファンド米国株式（NASDAQ100）為替ヘッジあり | 日興アセットマネジメント |
| 2631 | ＭＡＸＩＳナスダック１００上場投信 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 2631 | ＭＡＸＩＳナスダック１００上場投信（為替ヘッジあり） | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 2840 | iFreeETF NASDAQ100（為替ヘッジなし） | 大和アセットマネジメント |
| 2841 | iFreeETF NASDAQ100（為替ヘッジあり） | 大和アセットマネジメント |
| 2845 | ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ ＮＡＳＤＡＱ－１００（為替ヘッジあり）連動型上場投信 | 野村アセットマネジメント |
| 2087 | NZAM 上場投信 NASDAQ100（為替ヘッジあり） | 農林中金全共連アセットマネジメント |
| 1545 | ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ ＮＡＳＤＡＱ－１００（為替ヘッジなし）連動型上場投信 | 野村アセットマネジメント |
また、米国で最も活発に取引されているETFの一つである「Invesco QQQ」も、NASDAQ 100指数をベンチマークとしています。Invesco QQQはナスダック市場に上場していますが、SBI証券やマネックス証券などの日本の証券会社を通じて投資することが可能です。
NASDAQ 100指数まとめ #
NASDAQ100指数は、米国のNASDAQ市場に上場する非金融セクターのトップ100社で構成され、特にテクノロジー企業の成長を反映する指標です。AppleやMicrosoftなどの大型テクノロジー企業が中心で、長期的な成長性が期待できる一方、テクノロジー業界の動向に大きく依存しており、ボラティリティが高いのが特徴です。多くのETFが連動しており、投資家が手軽にアクセスできる点も魅力です。
