ノーロードファンド #
ノーロードファンドとは、購入時に証券会社や銀行などの販売会社に支払う手数料(販売手数料)がかからない投資信託(ファンド)のことです。米国で販売手数料のことを「load(ロード)」と呼ぶことから、日本でも販売手数料のかからないファンドをノーロードファンドと呼ぶようになりました。
2種類のノーロードファンド #
ノーロードファンドには2つのタイプがあります。一つは、どの販売会社で購入しても販売手数料のかからないファンド、もう一つは、特定の販売会社ではノーロードで購入できるファンドです。
どこで購入しても販売手数料がかからないノーロードファンド #
これは、運用会社が、販売手数料がかからないファンドとして設定したファンドです。したがって、どの販売会社で購入しても販売手数料はかかりません。
例えば、アセットマネジメントOneが設定・運用する「たわらノーロード」シリーズのファンドがあります。「たわらノーロード」シリーズは、販売手数料無料のファンドのシリーズで、2024年9月18日現在、50本以上のノーロードファンドが運用されています。
また、運用会社が直接販売を行う「直販」ファンドは販売手数料がかかりません。
その他のノーロードファンドとして設定・運用されているファンドの例
- ダイワ・ノーロードグローバルREITファンド(大和アセットマネジメント)
- ダイワ・ノーロード外国債券ファンド(大和アセットマネジメント)
- ダイワ・ノーロード外国株式ファンド(大和アセットマネジメント)
- ダイワ・ノーロード新興国債券ファンド(大和アセットマネジメント)
- ダイワ・ノーロード新興国株式ファンド(大和アセットマネジメント)
- ノーロード明治安田社債アクティブ(明治安田アセットマネジメント)
- ノーロード明治安田J-REITアクティブ(明治安田アセットマネジメント)
- みずほ好配当日本株オープン(ノーロード型)(SOMPOアセットマネジメント)
- My SMT J-REITインデックス(ノーロード)(三井住友トラスト・アセットマネジメント)
- My SMT S&P500インデックス(ノーロード)(三井住友トラスト・アセットマネジメント)
- My SMT TOPIXインデックス(ノーロード)(三井住友トラスト・アセットマネジメント)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド(ニッセイアセットマネジメント)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイゴールドF(為替ヘッジあり)(ニッセイアセットマネジメント)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF(4資産均等型)(ニッセイアセットマネジメント)
販売会社が販売手数料をゼロと決定したノーロードファンド #
1998年にファンドの販売手数料を各販売会社が自由裁量で決めることが可能となったため、同じファンドでも販売会社により手数料が異なるケースが増えています。その中で、販売会社は多くの投資信託の販売手数料を無料にしています。したがって、同じファンドであっても、販売会社によっては手数料が異なり、ノーロードで販売している販売会社もあるということです。
例えば、PayPay証券では、取り扱う投資信託全ての販売手数料が無料(ノーロード)です。また、楽天証券やSBI証券でも取り扱い投資信託のうちかなり多くのファンドを販売手数料無料としています。
販売手数料は低下傾向 #
販売手数料が無料のファンドが増える中、投資信託全体の販売手数料も低下傾向にあります。次のチャートは、公募株式投資信託の販売手数料の推移を示しています。2024年8月現在、公募株式投資信託の販売手数料の平均は2.08%です。このうち、アクティブファンドの販売手数料の平均は1.87%、インデックスファンドの平均は0.54%と、いずれも低下傾向にあります。
(データ出所:投資信託協会)
ノーロードファンドのまとめ #
ノーロードファンドは、購入時に販売手数料がかからない投資信託を指します。全販売会社で無料のタイプと、特定の販売会社で無料のタイプがあります。これにより投資コストが削減できるのが特徴です。近年、ノーロードファンドや販売手数料無料のファンドが増加しており、投資信託全体の販売手数料も低下傾向にあります。