投資信託の運用状況等の説明の中に「・・・現在、株式をオーバーウェイトとし、債券をアンダーウェイト、現金をニュートラルとしています」というような記載がされていることがあります。
このオーバーウェイト (overweight)、アンダーウェイト (underweight)、ニュートラル (neutral)、というのは、そのファンドの各資産の組入比率がベンチマークと比較してどうなっているかを意味しています。
オーバーウェイト⇒ベンチマークがその資産を組入れている割合より、ファンドにおける組入比率が高い
アンダーウェイト⇒ベンチマークより少ない組入比率
ニュートラル ⇒ベンチマークと同じ組入比率
ベンチマークが同じ2本の投資信託(ファンドA、ファンドB)を例に考えてみましょう。
ベンチマークの組入比率は、株式50%、債券40%、現金10%です。
ファンドAでは、株式は40%とベンチマークの50%より低くなっており、債券は50%とベンチマークの40%より高く、現金は10%でベンチマークと同じ比率です。
この時、ファンドAは「株式をアンダーウェイト」、「債券をオーバーウェイト」、「現金をニュートラルとしている」と言います。
一方で、ファンドBを見ると、株式の組入比率は60%とベンチマークより高く、債券は30%とベンチマークの40%よりも低く、現金は10%とベンチマークと同じです。
したがって、ファンドBは「株式をオーバーウェイト」、「債券をアンダーウェイト」、「現金をニュートラルとしている」ことになります。
まとめ #
「オーバーウェイト」「ニュートラル」「アンダーウェイト」は、ファンド内の資産の組入比率がベンチマークと比べてどうなっているかを示す用語です。オーバーウェイトはベンチマークより高い比率、ニュートラルは同じ比率、アンダーウェイトは低い比率を指します。例えば、日本株を15%組み入れているファンドが、ベンチマークでは3%の比率であれば「日本株をオーバーウェイト」と表現します。これによりファンドの運用方針や投資戦略を理解できます。