価格変動リスクとは、投資信託(ファンド)が組み入れている株式や公社債の市場価格の変動によって、投資信託の基準価額が変動するリスクのことです。
投資信託が組み入れている株式や公社債は、世界中の市場において取引されており、その価格は日々刻々と変化しています。
株式や公社債の価格は、経済動向、為替、金利、政治的要因、世界中から発せられるニュース、場合によっては天候や異常気象など、実に様々な要因の影響を受けます。これらの要因が株式や公社債の価格にとってプラス要因になり、それらの価格が値上がりすることもありますし、マイナス要因になって、価格が値下がりすることもあります。また、戦争や企業の破綻といった突発的な出来事により、価格が急激に変動することも金融市場ではよくあることです。
したがって、こういった値動きのある株式や公社債を組み入れている投資信託は、常に価格変動リスクを負っていることになります。価格変動リスクにより、投資元本を割り込む可能性もあるため、投資家はそのリスクを理解した上で投資判断を行う必要があります。
また、価格変動リスクは、一般的にボラティリティ(価格変動の大きさ)という指標で測られます。ボラティリティが高い資産を組入ている投資信託は基準価額の変動も大きくなりがちです。
なお、投資信託においては、組み入れている証券は毎日、その日の時価で値洗い(時価評価)されますので、実際には、売買を行っていなくても基準価額は変動します。
価格変動リスクのまとめ #
価格変動リスクとは、株式や公社債などの価格変動により、投資信託の基準価額が変動するリスクです。これには経済動向や政治的要因、為替、金利など様々な影響が及びます。価格変動リスクは投資信託に不可避ですが、分散投資やリスク許容度の確認など、適切な対策を講じることで軽減が期待できます。投資判断の際にはリスクを十分に理解することが重要です。