セイムボート出資とは #
セイムボート出資は、不動産投資法人(リート)の資産運用会社のスポンサー(資産運用会社の大株主)が当該投資法人の投資口を購入・保有することを言います。セイムボート出資比率は投資法人により異なります。
セイムボート出資は、不動産投資法人の投資主、資産運用会社、スポンサーの利害を一致させる取り組みの一つです。投資口価格が下落して投資主が損をすれば、スポンサーも損をする仕組みです。セイムボート出資は不動産投資法人、資産運用会社、スポンサーの利害を一致させることで、投資家の信頼の獲得にも資すると考えられています。
セイムボート出資の例 #
例えば、日本ビルファンド投資法人(銘柄コード:8951)では、メインスポンサーの三井不動産株式会社が、2024年6月30日現在、日本ビルファンド投資法人の発行済み投資口の3.4%に相当する57,630口を保有しています。
また、森トラスト・ホテルリート投資法人(銘柄コード:3478)では、2024年2月末現在、スポンサーの株式会社森トラストホールディングスが同投資法人の29.18%(1,038,700口)保有しています。
この他にも多くの資産運用会社のスポンサーがセイムボート出資を行なっています。
セイムボートの由来 #
セイムボートは英語のsame boatのことで、直訳すると「同じ船」となり、英語のin the same boatから由来するもので、同じ境遇、運命共同体、一蓮托生という意味があります。
セイムボート出資のまとめ #
セイムボート出資とは、不動産投資法人(リート)のスポンサーが投資口を購入・保有し、投資主と利害を共有する仕組みです。これにより、スポンサーも投資口価格の変動による利益や損失を受けるため、投資主との信頼関係を築きます。例えば、日本ビルファンド投資法人では三井不動産が3.4%を保有し、森トラスト・ホテルリート投資法人では森トラストホールディングスが29.18%を保有しています。