標準偏差 #
標準偏差とは、一言でいうと、平均値からの「成績のばらつき」のことを指します。
標準偏差の値が大きいほど、平均値からのばらつきが大きく、逆に値が小さければばらつきが小さいことを表します。
ファンドの標準偏差 #
この標準偏差という考え方は、金融の分野においても、いろいろな形で使われるものですが、ファンドのパフォーマンス(運用成績)評価においては、リスクの大きさをはかる指標として利用され、シャープレシオなどを算出する際に、この標準偏差が用いられています。
シャープレシオなどのリスク調整後リターンの考え方では、ある期間での成績が同じであっても、標準偏差の値の小さなファンドのほうが、安定的にリターンが得られたファンドであることが理解できます。
基準価額の月ごとの騰落率をリターンとして、評価期間中の月次リターンが平均リターンからどれぐらい散らばっているかを測る数値が標準偏差ですが、通例、これをリスクとみなしています。