フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)が1位に返り咲き
投資信託事情・投信まとなびによると、2018年11月の国内最大ファンド上位50位ランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。
フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)」が1年ぶりに首位に浮上しました。同ファンドの2018年11月末の純資産額は6,778.1億円でした。
注目されているレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は第4位を維持しました。「ひふみプラス」の11月末の純資産額は6,117.2億円で、10月の5,890.65億円から約3.8%増加しました。
分配頻度
純資産額上位50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型(年12回)のファンドが25本と全体の半分を占め、次いで年1回分配ファンドが20本、年2回分配ファンドが5本でした。
投資対象
純資産額上位50位までのファンドの投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが18本と最も多く、次いで外国債券と日本の株式が各7本、外国のREITが6本、アロケーション型と国内の債券に投資するファンドが各5本、国内のREITに投資するファンドが2本でした。引き続き外国資産に投資するファンドが過半数を占めています。
資金増減
投資信託の人気を測るバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額(販売額)から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位50位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの「netWIN GS・インターネット戦略ファンドB(ヘッジ無)」で、資金増加額は約175億円でした。
「netWIN GS・インターネット戦略ファンドB(ヘッジ無)」は、主に米国を中心とした「インターネット・トールキーパー」企業の株式に投資するファンドです。同ファンドでは、インターネット・トールキーパー企業をメディア、テレコミュニケーション、テクノロジー、インターネット関連セクターにおいて、インターネット企業やインターネット・ユーザーに対しアクセス、インフラ、コンテンツ、サービスを提供し、かつ、インターネット業界の成長により収益が上げられるとポートフォリオ・マネジャーが判断した企業としています。同ファンドの設定日は1999年11月29日で、信託期間は無期限です。
なお、11月に資金増加となったのは上位50位ファンドのうち23ファンドでした。月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。
月間資金増加額上位5位ファンド(2018年11月)
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金増加額(億円) |
ゴールドマン | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,532.7 | 175.9 |
東京海上 | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 4,714.9 | 134.0 |
アライアンス | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,671.5 | 125.3 |
レオス | ひふみプラス | 6,117.2 | 114.5 |
野村AM | 野村 ファンドラップ日本株 | 2,387.4 | 107.8 |
一方、純資産総額上位50位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、野村アセットマネジメントの「野村ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無)」で、減少額は約113億円でした。純資産額上位50位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りでした。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金減少額(億円) |
野村 | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 2,950.7 | -113.6 |
AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 6,365.0 | -110.3 |
フィデリティ | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,778.1 | -97.7 |
野村 | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,290.0 | -90.0 |
野村 | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 3,076.6 | -82.9 |
騰落率-5年騰落率トップは11月も「ひふみプラス」
次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、運用期間が1年以上あったファンド47本のうち過去1年の騰落率がプラスだったのは18本でした。
過去1年の騰落率が最も高かったのは三井住友トラスト・アセットマネジメントの「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月)」で、騰落率は+11.4%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(1年)% |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,661.1 | 11.4 |
しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,533.1 | 10.7 |
アライアンス | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,671.5 | 9.9 |
ゴールドマン | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,532.7 | 9.8 |
日興AM | グローバル・フィンテック株式F | 2,076.9 | 7.3 |
また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位50位までのファンドで5年以上の運用期間があった35本のファンドのうち騰落率がプラスとなったのは34本でした。過去5年の騰落率が最も高かったのは、11月もレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」で、騰落率は+103.2%でした。純資産上位50位ファンドの中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(5年) |
レオス | ひふみプラス | 6,117.2 | 103.2 |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,585.7 | 99.8 |
ゴールドマン | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,532.7 | 93.6 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,778.1 | 51.7 |
日興AM | インデックスファンド225 | 2,243.4 | 50.4 |
騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等で詳細をご確認下さい。
【国内最大ファンド・ランキング(2018年11月)】
順位 | 運用会社 | ファンド名 | 純資産(億円) | 資金増減(億円) | 騰落率(1年) | 騰落率(5年) |
1 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,778.1 | -97.7 | 1.9 | 51.7 |
2 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 6,758.5 | -65.3 | 0.4 | 23.5 |
3 | AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 6,365.0 | -110.3 | 0.6 | 42.2 |
4 | レオス | ひふみプラス | 6,117.2 | 114.5 | -4.9 | 103.2 |
5 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 5,817.1 | 55.0 | -3.7 | 18.3 |
6 | 大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,583.2 | -61.6 | 2.0 | 49.5 |
7 | 日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 5,416.9 | -76.2 | 4.3 | 36.1 |
8 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 5,094.3 | 13.7 | 0.4 | 6.5 |
9 | 東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 4,714.9 | 134.0 | 0.9 | 16.6 |
10 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,667.3 | -33.7 | -4.5 | – |
11 | 野村AM | 野村インド株投資 | 4,585.7 | -9.0 | -4.6 | 99.8 |
12 | 三菱UFJ国際投信 | グローバル・ソブリン・オープン (毎月) | 4,583.5 | -54.6 | -2.7 | 8.0 |
13 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 4,473.6 | -55.3 | -6.5 | – |
14 | AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,752.9 | 53.8 | 3.9 | – |
15 | フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 3,713.6 | 16.7 | -11.8 | 40.2 |
16 | 日興AM | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,640.8 | 40.8 | 0.9 | 20.5 |
17 | 大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,518.4 | -2.5 | -6.8 | – |
18 | 大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,394.2 | -35.6 | 2.1 | 48.8 |
19 | 野村AM | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,290.0 | -90.0 | -2.0 | 10.6 |
20 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,248.0 | 45.4 | -7.2 | 42.5 |
21 | 野村AM | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 3,076.6 | -82.9 | -3.6 | – |
22 | 三菱UFJ国際投信 | ワールド・リート・オープン(毎月) | 3,068.1 | -15.2 | -0.6 | 31.5 |
23 | さわかみ投信 | さわかみファンド | 3,065.1 | 5.8 | -5.8 | 43.8 |
24 | レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 3,055.1 | -61.3 | -6.6 | 14.7 |
25 | 岡三AM | アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) | 3,055.1 | -21.5 | -8.7 | 12.2 |
26 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 2,950.7 | -113.6 | -1.9 | 12.9 |
27 | 日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 2,881.8 | 43.1 | -1.4 | 16.8 |
28 | 野村AM | 野村日本債券インデックス(野村一任口座) | 2,835.3 | -55.2 | 0.1 | 7.0 |
29 | 三井住友AM | グローバルAIファンド | 2,824.0 | -8.6 | 4.1 | – |
30 | アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,671.5 | 125.3 | 9.9 | – |
31 | 三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,661.1 | 38.1 | 11.4 | 42.5 |
32 | 大和投信 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 | 2,635.9 | -70.0 | -0.8 | 4.2 |
33 | しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,533.1 | 26.6 | 10.7 | 33.6 |
34 | ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,532.7 | 175.9 | 9.8 | 93.6 |
35 | BNYメロン | モビリティ・イノベーションF | 2,427.9 | -46.3 | – | – |
36 | 野村AM | 野村 ファンドラップ日本株 | 2,387.4 | 107.8 | -5.4 | 44.3 |
37 | 大和投信 | ダイワ日本国債ファンド(毎月) | 2,352.9 | -38.8 | -0.2 | 4.4 |
38 | AM-One | 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 | 2,352.4 | -7.9 | – | – |
39 | 三井住友AM | 日興FW・日本債券ファンド | 2,308.8 | 35.4 | -0.1 | – |
40 | JPモルガン | JPMベスト・インカム(毎月) | 2,296.1 | -5.3 | -3.8 | – |
41 | 日興AM | インデックスファンド225 | 2,243.4 | 67.7 | -0.2 | 50.4 |
42 | ゴールドマン・S | GSグローバル・ビッグデータ投資戦略 B(ヘッジ無)《AIブレイン》 | 2,202.5 | 78.9 | -0.9 | – |
43 | 三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 2,177.3 | 36.2 | – | – |
44 | 大和住銀投信 | SMBCファンドラップ・日本債 | 2,080.7 | 32.2 | -0.2 | 6.9 |
45 | 日興AM | グローバル・フィンテック株式F | 2,076.9 | 12.7 | 7.3 | – |
46 | アムンディ | SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチF《あんしんスイッチ》 | 2,075.0 | -45.4 | -3.5 | – |
47 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン (毎月) | 2,070.7 | -33.4 | -1.0 | -1.7 |
48 | ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式F(毎月) | 2,053.2 | -46.8 | -6.1 | 0.2 |
49 | AM-One | 日経225ノーロードオープン | 2,005.3 | 35.5 | -0.5 | 49.2 |
50 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 外国株式セレクト | 1,994.6 | 20.5 | 0.9 | 41.2 |
(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)