国内最大のファンドはフィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無し)
投資信託事情・投信まとなびによると、2019年1月現在の国内最大ファンド上位50位ランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)は除く)はページ下の表の通りでした。
フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無し)」が純資産総額6,408億円で1位に返り咲きました。同ファンドは、米国の証券取引所に上場されている不動産投資信託(リート)に分散投資するファンドで、2003年12月に運用が開始されました。
また、注目されているレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は第5位を維持しました。「ひふみプラス」の2019年1月末の純資産額は2018年12月に比べて7.8%増加し5,723.7億円となりました。
純資産上位50位ファンドの分配頻度
純資産額上位50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型(年12回)のファンドが26本と過半数を占め、次いで年1回分配ファンドが19本、年2回分配ファンドが5本でした。
投資対象
純資産額上位50位までのファンドの投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが17本と最も多く、次いで日本の株式と外国のREITが各7本、外国の債券に投資するファンドが6本、アロケーション型と国内の債券に投資するファンドが各5本、国内のREITに投資するファンドが3本でした。引き続き海外の資産に投資するファンドが過半数を占めています。
最も注目される資金増減の状況
投資信託の人気を測るバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額(販売額)から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位50位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、東京海上アセットマネジメントの「東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》」で、資金増加額は約164億円でした。東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》は、国内の複数の資産(債券、株式、REIT)に分散投資するファンドです。
なお、2019年1月に資金増加となったのは上位50位ファンドのうち23ファンドでした。月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金増加額(億円) |
東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 5,041.1 | 164.8 |
ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 5,790.5 | 122.1 |
大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,088.5 | 81.6 |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,871.2 | 78.5 |
レオス | ひふみプラス | 5,723.7 | 67.1 |
一方、純資産総額上位50位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、大和投信の「ダイワファンドラップ日本債券セレクト」で、減少額は約77億円でした。純資産額上位50位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りでした。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金減少額(億円) |
大和投信 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 5,052.0 | -77.3 |
AM-One | 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 | 2,223.9 | -72.1 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 4,104.7 | -54.3 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,282.2 | -49.9 |
JPモルガン | JPMベスト・インカム(毎月) | 2,223.7 | -47.4 |
騰落率 − 5年騰落率トップは「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」
次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、過去1年の騰落率がプラスだったのは50本中20本だけでした。
過去1年の騰落率が最も高かったのは2018年12月と同じく三井住友トラスト・アセットマネジメントの「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月)」で、騰落率は+10.3%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(1年) |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,871.2 | +10.3 % |
大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,183.2 | +9.7 % |
大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,328.2 | +9.7 % |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,408.3 | +9.4 % |
大和投信 | ダイワJ-REITオープン(毎月) | 1,939.3 | +8.2 % |
また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位50位までのファンドで5年以上の運用期間があった35本のファンド全ての騰落率がプラスでした。過去5年の騰落率が最も高かったのは、ゴールドマン・サックスの「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」で、騰落率は+79.2%でした。純資産上位50位ファンドの中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(5年) |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,602.9 | +79.2 % |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,111.4 | +77.7 % |
レオス | ひふみプラス | 5,723.7 | +75.5 % |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,408.3 | +47.6 % |
日興AM | インデックスファンド225 | 2,201.7 | +47.5 % |
騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。
順位 | 運用会社 | ファンド名 | 純資産(億円) | 資金増減(億円) | 騰落率(1年)% | 騰落率(5年)% |
1 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,408.3 | -20.0 | 9.4 | 47.6 |
2 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 6,398.1 | -23.9 | -0.0 | 21.0 |
3 | AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 5,960.6 | -31.7 | 6.6 | 38.8 |
4 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 5,790.5 | 122.1 | 3.3 | 19.0 |
5 | レオス | ひふみプラス | 5,723.7 | 67.1 | -17.8 | 75.5 |
6 | 大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,328.2 | 27.3 | 9.7 | 45.8 |
7 | 日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 5,145.2 | -25.1 | 8.1 | 35.4 |
8 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 5,052.0 | -77.3 | 1.4 | 7.3 |
9 | 東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 5,041.1 | 164.8 | 0.4 | 16.2 |
10 | 三菱UFJ国際投信 | グローバル・ソブリン・オープン (毎月) | 4,424.3 | -31.2 | -2.2 | 6.8 |
11 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,282.2 | -49.9 | -15.4 | – |
12 | 野村AM | 野村インド株投資 | 4,111.4 | 10.5 | -17.4 | 77.7 |
13 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 4,104.7 | -54.3 | -15.9 | – |
14 | AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,645.9 | -13.7 | -5.6 | – |
15 | 日興AM | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,588.8 | 42.6 | -1.7 | 21.4 |
16 | フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 3,472.9 | 15.5 | -20.9 | 33.6 |
17 | 大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,301.7 | -16.3 | -15.1 | – |
18 | 野村AM | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,218.2 | -3.4 | -2.0 | 8.6 |
19 | 大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,183.2 | -18.4 | 9.7 | 45.2 |
20 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,088.5 | 81.6 | -18.1 | 30.9 |
21 | 野村AM | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 3,034.0 | -43.3 | -1.3 | – |
22 | 日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 2,962.6 | 38.2 | -0.6 | 17.5 |
23 | 三菱UFJ国際投信 | ワールド・リート・オープン(毎月) | 2,913.7 | 5.4 | 2.2 | 30.1 |
24 | 岡三AM | アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) | 2,895.4 | -16.8 | -13.8 | 18.4 |
25 | さわかみ投信 | さわかみファンド | 2,892.2 | 3.5 | -15.2 | 37.0 |
26 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 2,884.3 | -16.1 | -2.1 | 10.3 |
27 | 三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 2,871.2 | 78.5 | 10.3 | 41.0 |
28 | 野村AM | 野村日本債券インデックス(野村一任口座) | 2,819.3 | -17.5 | 1.3 | 7.9 |
29 | レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 2,764.9 | -26.3 | -12.6 | 17.6 |
30 | 三井住友AM | グローバルAIファンド | 2,739.1 | -21.4 | 0.0 | – |
31 | しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,605.6 | 31.2 | 7.8 | 32.0 |
32 | ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,602.9 | 42.6 | 1.7 | 79.2 |
33 | アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,594.3 | 0.1 | 1.9 | – |
34 | 大和投信 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 | 2,426.4 | -35.5 | -6.5 | 2.5 |
35 | 三井住友AM | 日興FW・日本債券ファンド | 2,396.1 | 28.9 | 1.2 | – |
36 | BNYメロン | モビリティ・イノベーションF | 2,283.2 | -42.0 | -19.6 | – |
37 | 大和投信 | ダイワ日本国債ファンド(毎月) | 2,241.3 | -27.1 | 0.7 | 5.0 |
38 | AM-One | 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド《未来の世界(新興国)》 | 2,223.9 | -72.1 | -15.3 | – |
39 | JPモルガン | JPMベスト・インカム(毎月) | 2,223.7 | -47.4 | -4.8 | – |
40 | 三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 2,202.0 | 33.9 | -5.5 | – |
41 | 日興AM | インデックスファンド225 | 2,201.7 | 28.9 | -8.7 | 47.5 |
42 | 野村AM | 野村 ファンドラップ日本株 | 2,197.3 | 13.0 | -16.9 | 36.3 |
43 | ゴールドマン・S | GSグローバル・ビッグデータ投資戦略 B(ヘッジ無)《AIブレイン》 | 2,165.1 | 34.6 | -9.6 | – |
44 | 大和住銀投信 | SMBCファンドラップ・日本債 | 2,115.0 | 4.1 | 1.0 | 7.7 |
45 | AM-One | 日経225ノーロードオープン | 2,048.1 | -5.0 | -8.9 | 46.1 |
46 | アムンディ | SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチF《あんしんスイッチ》 | 2,002.4 | -41.7 | -2.9 | – |
47 | 日興AM | グローバル・フィンテック株式F | 1,967.9 | -11.2 | -3.3 | – |
48 | ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式F(毎月) | 1,961.3 | -31.5 | -13.5 | 9.5 |
49 | AM-One | DIAM世界リートインデックスファンド(毎月) | 1,949.3 | 32.8 | 6.7 | 41.9 |
50 | 大和投信 | ダイワJ-REITオープン(毎月) | 1,939.3 | 52.0 | 8.2 | 32.7 |
(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)