ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月)が1位
投資信託事情・投信まとなびによると、2019年4月現在の国内最大ファンド上30位ランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。
ピクテ投信投資顧問が運用する「ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月)」が1位になりました。同ファンドの4月末の純資産額は約6,592.57億円でした。同ファンドは、主に世界の高配当利回りの公益株(電力、ガス、通信関連企業)に投資に投資するファンドで、2005年2月28日に運用が開始されました。信託期間は無期限です。
また、注目されているレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は順位を一つ上げ第4位になりました。「ひふみプラス」の4月末の純資産額は6,095.2億円でした。なお、資産形成型ファンドと呼ばれる決算回数が年1回および2回のファンドの中では、「ひふみプラス」が最大の投資信託です。
分配頻度
純資産額上位30位までの投資信託の分配頻度を見ると、毎月分配型(年12回)のファンドが17本と過半数を占め、次いで年1回分配ファンドが9本、年2回分配ファンドが4本でした。
投資対象
純資産額上位30位までの投資信託の投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが11本と最も多く、次いで外国のREIT(不動産投資信託)と外国の債券に投資するファンドが各々5本、日本の株式に投資するファンドが4本、アロケーション型が3本、国内のREITに投資するファンドと国内の債券に投資するファンドが各々1本でした。
上位30位までのファンドの投資対象の内訳では、引き続き海外の資産に投資するファンドが過半数を占めています。
資金増減
投資信託の人気を測るバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額(販売額)から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位30位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、3月に続きピクテ投信投資顧問の運用する「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」で、資金増加額は316.2億円でした。
なお、2019年4月に資金増加となったのは上位30位ファンドのうち7ファンドだけでした。月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。
<月間資金増加額上位5位ファンド(2019年4月)>
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金増加額(億円) |
ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 6,592.6 | 316.2 |
東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 5,550.0 | 198.5 |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 3,216.8 | 94.5 |
日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 3,076.8 | 52.2 |
日興AM | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,763.7 | 43.5 |
一方、純資産総額上位30位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、の大和投信委託の「ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック-」で、減少額は約385.7億円でした。純資産額上位30位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りでした。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金減少額(億円) |
大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,325.50 | -385.7 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 4,137.70 | -311.2 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,503.30 | -201.2 |
レオス | ひふみプラス | 6,095.20 | -118.6 |
AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 5,889.8 | -103.0 |
騰落率(過去1年)− 騰落率トップは「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」
次に、純資産総額30位までの投資信託の騰落率を見ると、過去1年の騰落率がプラスだったのは30本中24本でした。
過去1年の騰落率が最も高かったのは「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」で、騰落率は20.4%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(1年) |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 3,063.10 | 20.4 |
大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,388.9 | 20.1 |
大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,226.7 | 20.1 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,406.1 | 19.3 |
アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,874.1 | 17.6 |
騰落率(過去5年)− 騰落率トップは「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」
また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位30位までの投資信託で5年以上の運用期間があった23本については、全てのファンドの騰落率がプラスでした。
過去5年の騰落率が最も高かったのは、ゴールドマン・サックスの「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」で、騰落率は118%でした。なお、レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」の騰落率は109.6%でした。純資産上位30位の投資信託の中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(5年) |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 3,063.10 | 118 |
レオス | ひふみプラス | 6,095.20 | 109.6 |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,455.30 | 75.9 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 3,685.00 | 54.5 |
さわかみ投信 | さわかみファンド | 3,045.90 | 50.2 |
騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。
【投資信託の純資産総額ランキング(2019年4月)】
順位 | 運用会社 | ファンド名 | 純資産(億円) | 資金増減(億円) | 騰落率(1年)% | 騰落率(5年)% |
1 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 6,592.6 | 316.2 | 11.0 | 13.2 |
2 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 6,477.2 | -71.4 | 7.4 | 23.6 |
3 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,406.1 | -74.9 | 19.3 | 41.9 |
4 | レオス | ひふみプラス | 6,095.20 | -118.6 | -8.5 | 109.6 |
5 | AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 5,889.8 | -103.0 | 17.4 | 34.6 |
6 | 東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 5,550.0 | 198.5 | 0.6 | 16.1 |
7 | 大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,388.9 | -7.1 | 20.1 | 39.4 |
8 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 5,058.20 | -21.9 | 1.4 | 7.7 |
9 | 日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 5,020.7 | -48.7 | 16.2 | 28.0 |
10 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 4,503.30 | -201.2 | 5 | – |
11 | 野村AM | 野村インド株投資 | 4,455.30 | -56.8 | -3.5 | 75.9 |
12 | 三菱UFJ国際投信 | グローバル・ソブリン・オープン (毎月) | 4,352.0 | -45.4 | 1.3 | 7.2 |
13 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 4,137.70 | -311.2 | 5.1 | – |
14 | AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 4,085.30 | -57.1 | 10.7 | – |
15 | 日興AM | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,763.7 | 43.5 | 3.5 | 22.5 |
16 | フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 3,685.00 | -59.9 | -9.8 | 54.5 |
17 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,333.80 | 4.3 | -8.3 | 50.1 |
18 | 大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 3,325.50 | -385.7 | 9.6 | – |
19 | 大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,226.7 | -10.6 | 20.1 | 38.7 |
20 | 三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 3,216.8 | 94.5 | 13.6 | 44.3 |
21 | 野村AM | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,176.4 | -37.0 | 1.1 | 8.2 |
22 | 日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 3,076.8 | 52.2 | 2.9 | 16.1 |
23 | ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 3,063.10 | -86.4 | 20.4 | 118 |
24 | さわかみ投信 | さわかみファンド | 3,045.90 | -14.1 | -6.4 | 50.2 |
25 | 野村AM | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 2,993.40 | -14.2 | 1.2 | – |
26 | アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,874.1 | 39.0 | 17.6 | – |
27 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 2,873.2 | -39.0 | 2.5 | 11.3 |
28 | 岡三AM | アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) | 2,835.9 | -65.7 | -1.0 | 12.5 |
29 | レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 2,800.9 | -33.2 | 2.6 | 10.0 |
30 | 三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 2,800.30 | -3.5 | 14.4 | – |
(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)