ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月)が1位を維持
投資信託事情・投信まとなびのデータによると、2019年5月現在の国内最大ファンド上位30位ランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)は除く)は下表の通りでした。
ピクテ投信投資顧問が運用する「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月)」が純資産総額1位を維持しました。同ファンドの5月末の純資産額は前月比約1%増加し、約6,657.6億円になりました。同ファンドは、主に世界の高配当利回りの公益株(電力、ガス、通信関連企業)に投資に投資するファンドで、2005年2月28日に運用が開始されました。信託期間は無期限です。
また、注目されているレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」は第4位を維持しました。「ひふみプラス」の5月末の純資産額は約5,759.7億円で、4月末から約5%減少しました。なお、資産形成型ファンドと呼ばれる決算回数が年1回および2回のファンドの中では、引き続き「ひふみプラス」が最大の投資信託です。
分配頻度
純資産額上位30位までの投資信託の分配頻度を見ると、毎月分配型(年12回)のファンドが17本と過半数を占め、次いで年1回分配ファンドが9本、年2回分配ファンドが4本でした。
投資対象
純資産額上位30位までの投資信託の投資対象資産別の分布を見ると、外国の株式に投資するファンドが10本と最も多く、次いで外国のREIT(不動産投資信託)と外国の債券に投資するファンドが各々5本、日本の株式に投資するファンドが4本、アロケーション型が3本、国内のREITに投資するファンドが2本、国内の債券に投資するファンドが1本でした。
上位30位までのファンドの投資対象の内訳では、引き続き海外の資産に投資するファンドが過半数を占めています。
資金増減
投資信託の人気を測るバロメーターでもある月中の資金増減(月中の設定額(販売額)から解約額を差引いた額)を見ると、純資産額上位30位までのファンドの中で資金増加額が最も大きかったのは、三井住友トラスト・アセットマネジメントの運用する「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《愛称:THE 5G》」で、資金増加額は384.09億円でした。同ファンドは、世界の次世代通信関連企業の株式に投資するファンドで、2017年12月に設定されました。信託期間は、2028年1月7日までです。
なお、2019年5月に資金増加となったのは上位30位ファンドのうち17ファンドだけでした。月間資金増加額上位5位ファンドは次の通りです。
<月間資金増加額上位5位ファンド(2019年5月)>
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金増加額(億円) |
三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 2,896.6 | 384.1 |
ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 6,657.6 | 235.1 |
東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 5,723.1 | 188.5 |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,900.0 | 153.0 |
アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,744.1 | 83.5 |
一方、純資産総額上位30位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、日興アセットマネジメントの「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年)」で、減少額は約85.37億円でした。純資産額上位30位ファンドの中で月間の資金減少額が最も大きかったファンド5本は次の通りでした。
運用会社 | ファンド名 | 月末純資産額(億円) | 月間資金減少額(億円) |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 3,576.5 | -85.4 |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,462.7 | -82.5 |
大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 2,837.7 | -77.2 |
日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 3,917.2 | -65.8 |
野村AM | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,106.1 | -37.2 |
騰落率(過去1年)− 騰落率トップは「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無)
次に、純資産総額30位までの投資信託の騰落率を見ると、過去1年の騰落率がプラスだったのは30本中22本でした。
過去1年の騰落率が最も高かったのは「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無)」で、騰落率は14.0%でした。過去1年の騰落率上位5ファンドは次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(1年) |
大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,275.4 | 14.0 |
大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,093.1 | 14.0 |
三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 3,290.6 | 13.8 |
しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,739.0 | 12.2 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,190.0 | 12.2 |
騰落率(過去5年)− 騰落率トップは「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」
また、過去5年の騰落率を見ると、純資産額上位30位までの投資信託で5年以上の運用期間があった23本については、全てのファンドの騰落率がプラスでした。
過去5年の騰落率が最も高かったのは、ゴールドマン・サックスの「netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無)」で、騰落率は97.2%でした。なお、レオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」の騰落率は89.0%でした。純資産上位30位の投資信託の中で、過去5年の騰落率が最も高かったファンド5本は次の通りです。
運用会社 | ファンド名 | 純資産額(億円) | 騰落率(5年) |
ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,900.0 | 97.2 |
レオス | ひふみプラス | 5,759.7 | 89.0 |
野村AM | 野村インド株投資 | 4,462.7 | 66.0 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 3,466.5 | 40.2 |
フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,190.0 | 39.3 |
騰落率データの詳細については、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。
【投資信託の純資産総額ランキング(2019年5月)】
順位 | 運用会社 | ファンド名 | 純資産(億円) | 資金増減(億円) | 騰落率(1年)% | 騰落率(5年)% |
1 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) | 6,657.6 | 235.1 | 11.7 | 11.7 |
2 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 6,218.5 | 11.4 | 4.6 | 21.7 |
3 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) | 6,190.0 | -24.4 | 12.2 | 39.3 |
4 | レオス | ひふみプラス | 5,759.7 | 24.9 | -14.8 | 89.0 |
5 | 東京海上AM | 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 | 5,723.1 | 188.5 | 0.9 | 14.7 |
6 | AM-One | 新光 US-REITオープン《ゼウス》 | 5,705.2 | -33.3 | 12.1 | 32.5 |
7 | 大和投信 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) | 5,275.4 | 46.8 | 14.0 | 37.2 |
8 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本債券セレクト | 5,114.6 | 25.5 | 1.7 | 8.1 |
9 | 日興AM | ラサール・グローバルREITファンド(毎月) | 4,796.2 | -0.6 | 9.2 | 24.3 |
10 | 野村AM | 野村インド株投資 | 4,462.7 | -82.5 | 1.0 | 66.0 |
11 | 三菱UFJ国際投信 | グローバル・ソブリン・オープン (毎月) | 4,292.6 | -27.1 | 2.7 | 6.7 |
12 | AM-One | グローバル・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジ無)《未来の世界》 | 3,925.2 | 23.3 | 0.4 | – |
13 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) | 3,917.2 | -65.8 | -7.4 | – |
14 | 日興AM | 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 | 3,723.6 | 76.9 | 2.6 | 18.7 |
15 | 日興AM | グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) | 3,576.5 | -85.4 | -7.8 | – |
16 | フィデリティ投信 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 3,466.5 | 13.1 | -14.8 | 40.2 |
17 | 三井住友トラスト | J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) | 3,290.6 | 65.4 | 13.8 | 39.1 |
18 | 大和投信 | ダイワファンドラップ 日本株式セレクト | 3,180.7 | 44.7 | -11.9 | 38.0 |
19 | 日興AM | スマート・ファイブ(毎月) | 3,123.1 | 68.0 | 2.6 | 15.7 |
20 | 野村AM | 野村外国債券インデックス(野村一任口座) | 3,106.1 | -37.2 | 3.1 | 7.8 |
21 | 大和投信 | ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 | 3,093.1 | -31.2 | 14.0 | 36.6 |
22 | 野村AM | 野村PIMCO・世界インカム戦略F A(ヘッジ有 年2) | 2,978.1 | -22.5 | 1.8 | – |
23 | ゴールドマン・S | netWIN GS・インターネット戦略F B(ヘッジ無) | 2,900.0 | 153.0 | 7.8 | 97.2 |
24 | 三井住友トラスト | 次世代通信関連 世界株式戦略ファンド《THE 5G》 | 2,896.6 | 384.1 | 1.4 | – |
25 | 大和投信 | ロボット・テクノロジー関連株F -ロボテック- | 2,837.7 | -77.2 | -6.4 | – |
26 | 野村AM | 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) | 2,800.2 | -24.9 | 3.5 | 9.4 |
27 | さわかみ投信 | さわかみファンド | 2,774.3 | 1.2 | -13.0 | 33.0 |
28 | アライアンス・B | AB米国成長株投信D毎月(ヘッジ無)予想分配金提示 | 2,744.1 | 83.5 | 8.3 | – |
29 | しんきんAM | しんきんJリートオープン(毎月) | 2,739.0 | 34.4 | 12.2 | 29.2 |
30 | レッグ・メイソン | LM・オーストラリア高配当株F(毎月) | 2,656.9 | -33.4 | -1.4 | 6.7 |
(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)