運用会社別純資産総額（2018年1月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した投資信託概況によると、2018年1月は、投資信託業界全体の契約型公募投資信託の設定額は8兆2,454億円、解約額が6兆6,023億円、償還額が765億円で、差引き1兆5,666億円の資金純増となりました。

純資産総額は前月末に比べ1兆3,790億円増加（うち、運用等増2,631億円）し、月末には112兆5,710億円となりました。

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは野村アセットマネジメントで、増加額は約4,273億円でした。資金増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは運用会社80社中51社でした。

BNYメロン・アセット・マネジメントは、1月22日に設定された「モビリティ・イノベーション・ファンド」の1月末時点での純資産総額が約1,770億円となり、これが資金増加に大きく貢献しました。

	設定	解約	償還	資金増減
野　村	2,292,264	1,864,902	0	427,362
日　興	1,603,205	1,383,565	700	218,940
ＢＮＹＭ	187,997	3,214	0	184,782
大和住銀	185,509	45,813	12,526	127,171
三菱Ｕ国際	894,375	748,974	20,733	124,668

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのは前月と同じくフィデリティ投信で、減少額は約約694億円でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金減少額
フィデリティ	45,078	114,494	0	▲ 69,416
レッグメイソ	6,963	38,124	0	▲ 31,161
パインブリジ	1,699	3,385	23,461	▲ 25,147
ゴールドマン	47,522	61,765	0	▲ 14,243
東京海上	20,785	32,942	0	▲ 12,157

(単位：百万円)

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、2018年1月の運用がプラス（運用益）となったのは、運用会社80社中45社でした。運用による資産増加額が最も大きかった5社は次の通りです。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
野　村	141,653
ＪＰモルガン	18,072
三井住友ＴＡ	17,050
レオス	11,689
ＢＲＪ	9,812

一方、運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りで、運用損失額が最も大きかったのはフィデリティ投信で、損失額は約1,221億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
フィデリティ	▲ 122,165
ＡＭ－Ｏｎｅ	▲ 68,361
三菱Ｕ国際	▲ 51,146
大　和	▲ 37,219
ニッセイ	▲ 26,834

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は80社中55社でした。

最も増加率が大きかったのはBNYメロン・アセット・マネジメントで、増加率は約105％でした。また、増加率が最も大きかった5社は次の通りでした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
ＢＮＹＭ	321,908	＋130.2%
トラノテック	239	+45.7%
ベイビュー	10,293	34.8%
ＧＣＩ	5,362	+19.4%
ファイブスタ	10,736	+18.6%

なお、2017年を通じて好調を維持してきたレオス・キャピタルワークスの純資産総額は1月も堅調な伸びを示しました。同社の純資産総額は前月比約16%増加し、6,788億円に達しました。全体では20位に位置しています。

レオス・キャピタルワークスの純資産総額の推移

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
ＳＢＩボンド	3,677	-52.9%
ＪＡＡＭ	3,951	-32.4%
パインブリジ	200,462	-11.8%
レッグメイソ	831,231	-7.4%
フィデリティ	2,961,897	-6.1%