運用会社別純資産総額（2017年11月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した投資信託概況によると、2017年11月は、投資信託（契約型公募投資信託、運用会社80社の合計）の設定額が8兆5040億円、解約が7兆9,740億円、償還が495億円で、差し引き4,804億円の資金純増となりました。

純資産総額は前月末に比べ1兆1,749億円増加（うち、運用等増6,945億円）し、月末には108兆9,687億円となりました。

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのは日興アセットマネジメントで、増加額は約3,785億円でした。資金増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは運用会社80社中52社でした。

運用会社名	設定	解約	償還	資金増減
日　興	1,707,487	1,327,551	1,364	378,573
三菱UFJ国際	1,175,148	921,213	18,098	235,837
野　村	2,385,097	2,285,907	4	99,187
ＡＭ－Ｏｎｅ	699,555	608,007	5,100	86,448
三井住友	162,163	89,598	495	72,070

（単位：百万円）

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りです。資金減少額が最も大きかったのは大和証券投資信託委託で、減少額は約約4,842億円でした。

運用会社名	設定額	解約額	償還額	資金減少額
大　和	1,145,192	1,628,673	721	▲ 484,202
フィデリティ	72,054	183,810	260	▲ 112,015
三井住友ＴＡ	96,901	115,324	11,849	▲ 30,273
レッグメイソ	6,776	27,962	0	▲ 21,186
ＵＢＳ	8,197	19,518	0	▲ 11,320

(単位：百万円)

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、11月の運用がプラス（運用益）となったのは、運用会社80社中54社でした。運用による資産増加額が最も大きかった5社は次の通りです。大手運用会社が名を連ねました。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
野　村	259,040
日　興	158,802
大　和	152,677
三菱Ｕ国際	52,363
ＡＭ－Ｏｎｅ	44,244

一方、運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りで、前月比での運用損失額が最も大きかったのはピクテ投信投資顧問で、損失額は約194億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
ピクテ	▲ 19,468
アムンディ	▲ 13,030
大和住銀	▲ 10,728
レッグメイソン	▲ 10,597
三井住友	▲ 10,210

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は80社中54社でした。

最も増加率が大きかったのはトラノテック投信投資顧問で、増加率は約48.1％でした。また、増加率が最も大きかった5社は次の通りでした。レオス・キャピタルワークスは今年に入ってから純資産総額を急速に伸ばしています。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
トラノテック	80	48.1%
ＪＰ投信	75,344	19.1%
ファイブスタ	6,287	15.1%
レオス	497,005	14.7%
ＣＡＭ	23,873	13.9%

（単位；百万円）

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
ピムコ	2,903	-16.5%
リクソー投信	7,977	-15.8%
ＪＡＡＭ	8,598	-11.6%
ＢＮＰパリバ	34,037	-4.1%
レッグメイソン	895,953	-3.5%