ETF売買代金ランキング(2021年9月)


ETF(上場投資信託)市場の概況

東京証券取引所が公表したETF相場表(2021年9月版)によると、2021年9月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約51.2%増加し、約6.45兆円になりました。1日当たり売買代金は前月から約58%増加して約3,225億円になりました。

日本銀行によるETFの買い入れは実施されませんでした。

Global X Japan株式会社が運用する「グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF(2644)」、「グローバルX レジャー&エンターテインメント-日本株式 ETF(2645)」、「グローバルX メタルビジネス-日本株式ETF(2646)」の3本のETFが9月28日に上場しました。また、野村アセットマネジメントが運用する「NEXT FUNDS R/Nファンダメンタル・インデックス上場投信(1598)」が9月17日に上場廃止となりました。これにより、2021年9月末現在の東京証券取引所における上場ETFの数は249本となりました。

 

ETFの売買代金ランキング

月間の売買代金が最も大きかった銘柄は、2021年9月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの9月の月間売買代金は約3兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約46%を占めました。また、9月も一部の銘柄に売買が集中した状態が続き、売買代金上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の約84%を占めました。

売買代金ランキング(上位10位銘柄)は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンドのうち9本が日本の株式市場を対象とするETFで、この内7本がブルベア型のETFでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが窺えます。

また、2021年9月の東京証券取引所の営業日は20日でしたが、この20日全営業日に値段が付いたETFは、新規上場銘柄と上場廃止銘柄を除く246本中206本、全体の約8割でした。値付日数の平均は19日でした。また、値付日数が10日以下のETFが7本(新規上場銘柄と上場廃止銘柄を除く)ありました。

 

【2020年9月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

順位 銘柄コード ファンド名 売買代金(百万円) 運用会社
1 1570 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 3,006,771 野村
2 1357 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 483,435 野村
3 1458 楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型 414,862 楽天
4 1579 日経平均ブル2倍上場投信 412,525 シンプレクス
5 1360 日経平均ベア2倍上場投信 332,534 シンプレクス
6 1459 楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型 205,112 楽天
7 1321 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 190,733 野村
8 1306 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 150,368 野村
9 1568 TOPIXブル2倍上場投信 142,982 シンプレクス
10 1552 国際のETF VIX短期先物指数 90,324 三菱UFJ

(データ出所:東京証券取引所 ETF相場表2021年9月版)

 

値付日数が10日以下だったETF

2021年9月の値付日数が10日以下だったETFは次の通りでした(新規上場銘柄と上場廃止銘柄を除く)。このうち、「MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信(1574)」は、2021年10月9日に上場廃止になりました。

売買高が小さいETF、値付日数が少なく、毎日売買が成立していないETFは、購入したい時に購入したい値段で買えない、売却したい時に売却したい値段で売れないと言う流動性リスクが伴いますので、購入には注意が必要です。

銘柄コード ファンド名 値付日数
1480 NEXT FUNDS 野村企業価値分配指数連動型上場投信 10
1574 MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信 9
1485 MAXIS JAPAN 設備・人材積極投資企業200上場投信 9
2527 NZAM 上場投信 東証REIT Core指数 7
1584 サムスンKODEXサムスングループ株証券上場指数投資信託[株式] 7
1684 ETFS 総合上場投資信託 6
1490 上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ) 2