ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表した月刊ETFレポート(2017年6月版)によると、2017年6月のETF市場の月間売買代金は2.94兆円(立会内のみ)、一日平均売買代金は前月比0.88%増加して約1,337億円(立会内のみ)となりました。
2017年6月29日に日興アセットマネジメントが運用する「上場インデックスファンドアジアリート」(銘柄コード:1495)が上場したことで、6月末現在のETFのファンド数は210本となりました。
上場インデックスファンドアジアリートは、日本を除くアジアの不動産投資信託(リート)に分散投資を行い、円換算したFTSE EPRA/NAREITアジア(除く日本)リート10%キャップ指数への連動する投資成果を目指すETF(上場投資信託)です。
ETFの売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2017年6月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(1570)でした。同ETFの6月の月間売買代金は約1.92兆円で、全体の約65%を占めました。
また、上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFでしたが、この内6本のETFがブルベア型のファンドで、引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2017年6月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】 |
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順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(千円) | 1日平均売買代金前月比 | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 1,926,997,405 | +10.8% | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 303,037,732 | +10.8% | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均 | 144,799,840 | +3.4% | 野村 |
4 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 103,229,031 | +0.3% | シンプレクス |
5 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 81,796,531 | +24.0% | 野村 |
6 | 1568 | TOPIXブル2倍上場投信 | TOPIX レバレッジ(2倍)指数 | 49,544,466 | +50.2 | シンプレクス |
7 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 47,011,934 | +12.7% | シンプレクス |
8 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均 | 31,697,272 | +2.3% | 日興 |
9 | 1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 日経平均 | 26,483,797 | +13.4% | 大和 |
10 | 1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 21,109,152 | +12.2 | 楽天 |
(データ出所:東京証券取引所 月間ETFレポート2017年6月版、前月比は1日平均売買代金の前月比)