ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2018年7月版)によると、2018年7月のETF市場の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比17.8%増加し、約4.01兆円となりました。7月末現在、東京証券取引所には222本のETFが上場しています。
ETFの売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2018年7月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(1570)でした。同ETFの7月の月間売買代金は約2.63兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約65%を占めました。
売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。7月も上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFで、この内6本のETFがブルベア型のファンドでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心のようです。
【2018年7月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(百万円) | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 2,633,620 | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 479,549 | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均株価 | 140,313 | 野村 |
4 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 136,447 | シンプレクス |
5 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 129,455 | 野村 |
6 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 66,573 | シンプレクス |
7 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均株価 | 55,336 | 日興 |
8 | 1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 日経平均株価 | 52,916 | 大和 |
9 | 1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 34,657 | 楽天 |
10 |
1568 | TOPIXブル2倍上場投信 | TOPIX レバレッジ(2倍)指数 | 30,228 | シンプレクス |
(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2018年7月版)
東京証券取引所では、ETF市場の流動性の改善等を目的として、2018年7月2日から、ETF市場におけるマーケットメイク制度を導入しました。2018年8月10日現在、次の5社がマーケットメイカーとして指定されています。
- 野村證券
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
- Flow Traders Asia Pte Ltd
- Optiver Australia Pty Limited
- Vivienne Court Trading