ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表した月刊ETFレポート(2017年10月版)によると、2017年10月のETF市場の月間売買代金は3.47兆円(立会内のみ)、一日平均売買代金は前月比29.40%増加して約1,653億円(立会内のみ)となりました。また、ETFの上場数は、前月から1本増えて222本(2017年10月末現在)となりました。
売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかったETFは、2017年10月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(1570)でした。同ETFの10月の月間売買代金は約2.16兆円で、全体の約62%を占めました。また、売買代金ランキング1位から9位までの銘柄は前月と同じでした。
また、上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFでしたが、10月もこの内6本のETFがブルベア型のファンドで、引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心となっています。
【2017年10月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】 |
||||||
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(千円) | 1日平均売買代金前月比 | |
1 | 1570 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 2,160,420,544 | +44.0% | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 500,154,982 | +20.0% | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均 | 138,104,346 | +33.2% | 野村 |
4 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 136,336,325 | +56.9% | シンプレクス |
5 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 96,147,924 | +27.6% | 野村 |
6 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 62,912,315 | -6.9% | シンプレクス |
7 | 1568 | TOPIXブル2倍上場投信 | TOPIX レバレッジ(2倍)指数 | 50,813,607 | +17.6% | シンプレクス |
8 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均 | 40,183,620 | +47.3% | 日興 |
9 | 1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 日経平均 | 37,410,515 | +53.5% | 大和 |
10 | 1365 | ダイワ上場投信-日経平均レバレッジ・インデックス | 日経平均レバレッジ・インデックス | 27,432,461 | +61.2% | 大和 |
(データ出所:東京証券取引所 月間ETFレポート2017年10月版、立会外売買代金は含まない。 前月比は1日平均売買代金の前月比。一日平均売買代金が100万円以下の銘柄は除外。)
なお、2017年10月11日には、MAXISM高利回りJリート上場投信(銘柄コード:1660)が東京証券取引所に上場しました。MAXIS高利回りJリート上場投信は、野村高利回りJリート指数に連動する投資成果を目指すETFで、三菱UFJ国際投信が運用しています。