11月のETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が発表した月刊ETFレポート(2017年11月版)によると、2017年11月のETF市場の月間売買代金は5.4兆円(立会内のみ)、一日平均売買代金は前月比64.14%増加して約2,713億円(立会内のみ)となりました。11月末現在、東京証券取引所には223本のETFが上場しています。
売買代金ランキング
月間の売買代金が最も大きかった銘柄は、2017年11月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(1570)でした。同ETFの11月の月間売買代金は約3.66兆円で、ETF市場全体の売買代金の約67%を占めました。ランキングの上位銘柄に大きな変化は見られませんでした。
11月も、上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFでした。上位10位ファンドの内6本がブルベア型のファンドで、引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2017年11月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】 |
||||||
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(千円) | 1日平均売買代金前月比 | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 3,668,835,669 | +69.8% | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 662,766,358 | +32.5% | 野村 |
3 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 212,989,559 | +56.2% | シンプレクス |
4 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均 | 190,081,797 | +37.6% | 野村 |
5 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 141,180,338 | +46.8% | 野村 |
6 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 83,920,438 | +33.4% | シンプレクス |
7 | 1568 | TOPIXブル2倍上場投信 | TOPIX レバレッジ(2倍)指数 | 69,198,926 | +36.2% | シンプレクス |
8 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均 | 50,581,445 | +25.9% | 日興 |
9 | 1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 日経平均 | 45,279,439 | +21.0% | 大和 |
10 | 1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 45,039,102 | +74.1% | 楽天 |
(データ出所:東京証券取引所 月間ETFレポート2017年11月版、立会外売買代金は含まない。 前月比は1日平均売買代金の前月比。一日平均売買代金が100万円以下の銘柄は除外。)
新規上場銘柄
なお、2017年11月28日には、「One ETF ESG(銘柄コード:1498)」が東京証券取引所に上場しました。One ETF ESGは、ESG(環境・社会・ガバナンス)要因への対応力が優れた日本企業で構成されるFTSE Blossom Japan Indexに連動する投資成果を目指すETFで、アセットマネジメントOneが運用しています。