ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2019年6月版)によると、2019年6月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約30%減少し、約2.62兆円になりました。
また、6月には、上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)(2552)、One ETF 南方 中国A株 CSI500(2553)、MAXIS HuaAn中国株式(上海180A株)上場投信(2530)、NEXT FUNDS ブルームバーグ・バークレイズ米国投資適格社債(1-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信(2554)の4本のETFが新たに東京証券取引所に上場しました。2019年6月末現在、東京証券取引所には233本のETFが上場しています。
ETFの売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2019年6月も野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの6月の月間売買代金は約1.56兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約59.5%を占めました。
売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンドのうち第10位の「国際のETF VIX短期先物指数」を除く9本が日本の株式市場を対象とするETFで、この内6本のETFがブルベア型のファンドでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心です。
【2019年6月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(百万円) | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 1,566,606 | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 430,423 | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均株価 | 133,867 | 野村 |
4 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 75,100 | シンプレクス |
5 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 53,373 | 野村 |
6 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 52,996 | シンプレクス |
7 | 1458 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 30,920 | 楽天 | |
8 | 1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 26,570 | 楽天 |
9 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均株価 | 23,167 | 日興 |
10 | 1552 | 国際のETF VIX短期先物指数 | S&P 500 VIX短期先物指数(円換算) | 20,256 | 三菱UFJ国際 |
(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2019年6月版)