ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2019年9月版)によると、2019年9月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約12%減少し、約3.47兆円になりました。
ETFの売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかったETFは、2019年9月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの9月の月間売買代金は約2.09兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約6割を占めました。また、上位10位ファンドの売買代金の合計で、全体の9割以上を占めています。
売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFで、この内7本のETFがブルベア型のETFでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2019年9月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(百万円) | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 2,090,512 | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 514,387 | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均株価 | 159,604 | 野村 |
4 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 105,385 | 野村 |
5 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 98,671 | シンプレクス |
6 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 65,692 | シンプレクス |
7 | 1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 37,474 | 楽天 |
8 | 1330 | 上場インデックスファンド225 | 日経平均株価 | 35,453 | 日興 |
9 | 1568 | TOPIX ブル2倍上場投信 | TOPIXレバレッジ(2倍)指数 | 33,248 | シンプレクス |
10 | 1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 27,285 | 楽天 |
(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2019年9月版)