ETF(上場投資信託)市場の概況
東京証券取引所が公表したETF・ETN月間相場表(2019年10月版)によると、2019年10月のETF市場全体の月間売買代金(立会内とToSTNetの合計)は前月比約1%増加し、約3.5兆円になりました。
ETFの売買代金ランキング
月間売買代金が最も大きかった銘柄は、2019年10月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(銘柄コード:1570)でした。同ETFの10月の月間売買代金は約2.15兆円(立会内とToSTNeT合計)で、全体の約6割を占めました。また、10月も上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の9割以上を占めました。
売買代金上位10位銘柄は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンド中9本が日本の株式市場を対象とするETFで、この内6本のETFがブルベア型のETFでした。引き続きブルベア型を利用した短期的売買がETF市場の中心であることが伺えます。
【2019年10月 ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】
順位 | 銘柄コード | ファンド名 | 対象指数 | 売買代金(百万円) | 運用会社 |
1 | 1570 | NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 2,149,412 | 野村 |
2 | 1357 | NEXT FUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 529,504 | 野村 |
3 | 1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 日経平均株価 | 102,627 | 野村 |
4 | 1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 91,289 | シンプレクス |
5 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 日経平均ダブルインバース・インデックス | 62,475 | シンプレクス |
6 | 1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | TOPIX | 60,791 | 野村 |
7 | 1329 | iシェアーズ・コア 日経225 ETF | 日経平均株価 | 50,378 | ブラックロック |
8 | 1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | 44,631 | 楽天 |
9 | 1552 | 国際のETF VIX短期先物指数 | S&P 500 VIX短期先物指数(円換算 | 40,685 | 三菱UFJ国際 |
10 | 1568 | TOPIX ブル2倍上場投信 | TOPIXレバレッジ(2倍)指数 | 36,353 | シンプレクス |
(データ出所:東京証券取引所 ETF・ETN月刊相場表2019年10月版)