ETFの売買代金ランキング（2024年1月）ーNEXT FUNDS日経平均レバレッジが取引の5割を占める

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1月のETF（上場投資信託）市場の概況

東京証券取引所が公表したETF相場表によると、2024年1月のETF市場全体の月間売買代金（立会内とToSTNetの合計）は前月から29%増加し約6.4兆円になりました。1日当たり売買代金は前月から約42%増加して約3,368億円になりました。

日本銀行によるETFの買い入れは実施されませんでした。

1月に、次の9本のETFが新規に東京証券取引所に上場しました。2024年1月末現在、東京証券取引所には318本のETFが上場しています。

• グローバルＸ　超短期米国債　ＥＴＦ　（133A）
• ｉシェアーズ　米国債０－３ヶ月　ＥＴＦ　（2012）
• ｉシェアーズ　米国高配当株　ＥＴＦ　（2013）
• ｉシェアーズ　米国連続増配株　ＥＴＦ　（2014）
• ｉＦｒｅｅＥＴＦ　米国国債７－１０年（為替ヘッジなし）　（2015）
• ｉＦｒｅｅＥＴＦ　米国国債７－１０年（為替ヘッジあり）　（2016）
• ｉＦｒｅｅＥＴＦ　ＪＰＸプライム１５０　（2017）
• グローバルＸ　ＵＳ　ＲＥＩＴ・トップ２０　ＥＴＦ　（2018）
• グローバルＸ　米国優先証券　ＥＴＦ（隔月分配型）　（2019）

また、野村アセットマネジメントが運用する「ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均高配当株５０指数連動型上場投信（1489）」は、2024年1月19日を効力発生日として、受益権口数1口につき、30口の割合をもって分割を実施しました。これにより、同ETFの最低購入金額は2,000円程度になっています。

なお、「NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信」（銘柄コード：1324）については、ロシアのウクライナ侵攻の影響でロシア株式の取引を行うことが困難になったことから2022年3月17日以降売買が停止された状態が続いています。

ETFの売買代金ランキング

月間の売買代金が最も大きかった銘柄は、2024年1月も野村アセットマネジメントの運用する「NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」（銘柄コード：1570）でした。同ETFの1月の月間売買代金は約3.1兆円（立会内とToSTNeT合計）で、全体の約5割（48.4%）を占めました。また、取引が一部のETFに集中した状態は継続しており、売買代金上位10位銘柄の売買代金の合計が全体の約8割を占めています。

売買代金ランキング（上位10位銘柄）は次の表の通りでした。売買代金上位10位ファンド全てが日本の株式市場を対象とするETFで、この内7本がブルベア型のETFでした。引き続きブルベア型を利用した短期売買がETF取引の中心だと推測されます。

【2024年1月　ETF売買代金ランキング上位10位銘柄】

（データ出所：東京証券取引所　ETF相場表2024年1月版）

値付日数の少ないETFについて

 2024年1月の東京証券取引所の営業日は19日でしたが、この19日全営業日に値段が付いたETFは、新規設定ファンドと取引停止中のファンドを除く308本中約8割となる263本でした。また、新規設定ファンドと取引停止中のファンドを除いて値付日数が10日以下だったETFは15本ありました。

売買高が小さいETFや値付日数が少なく、毎日売買が成立していないETFは、購入したい時に購入したい値段で買えない、売却したい時に売却したい価格で売れないなどと言う流動性リスクが伴います。購入前に各ファンドの流動性を確認することが大切です。

2024年1月の値付日数が10日以下だったファンド