ノーロード・ファンドは何本あるのか
投資信託を購入するときには、一般的には、証券会社や銀行などの販売会社に販売手数料を支払いますが、この販売手数料がかからない投資信託のことをノーロード・ファンドと呼びます。ノーロードは英語のno loadのことで、loadは販売手数料を意味します。
投資信託協会によると、2018年4月末現在、追加型の株式投資信託(DC向けファンド、ラップ、マネープール、財形、ミリオンを除外)は4,529本が運用されていますが、このうち404本がノーロード・ファンドです。全体の8.92%に相当します。
アクティブ運用ファンドでは、4,107本中206本(5.02%)がノーロード、インデックスファンドでは、422本中198本(46.92%)がノーロードです。
投資対象別のノーロード・ファンドの割合
投資対象別のノーロード・ファンドの割合を見ると、最もノーロード・ファンドの割合が大きいのは、国内の債券に投資するタイプの投資信託で、71本中26本、割合にして36.62%がノーロード・ファンドです。
一方で、ノーロード・ファンドの割合が最も小さいのは国内のその他資産に投資するファンドと国内外のその他資産に投資するファンドで、いずれもノーロード・ファンドはありません。その他資産に投資するファンドというのは投資信託協会が制定している投資信託の商品分類のカテゴリーの一つで、収益の源泉が株式、債券、不動産投信以外の資産の投資信託で、ブルベア型ファンドやロング・ショート型ファンドがこのカテゴリーに含まれます。
投資対象別の販売手数料の平均値
投資信託全体の販売手数料の平均値は2.28%です(2018年4月現在)。
投資対象別に販売手数料の平均値を見ると、最も低いのが国内債券に投資するタイプで、平均値は0.52%です。一方で、販売手数料が最も高いのは国内外の不動産投資信託に分散投資するタイプの投資信託で、平均販売手数料は2.86%でした。