わたしが個人型確定拠出年金(iDeCo)で積み立てている投資信託は「フィデリティ・日本成長株・ファンド」と「ステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープン」の2本です。拠出額の半分ずつをこの2本に配分しています。iDeCoを始めた2002年から、この2本で運用しています。すでに18年以上も継続していることになります。
長期投資をしていると、予想外の暴落というのは忘れた頃にやってきます。今回はコロナ感染拡大による金融市場の暴落でした。そういえば、十数年前のリーマンショックや東日本大震災でも大きな影響を受けたことを思い出しました。
今回のコロナ危機で、私の確定拠出年金にはどんな影響があったでしょうか。
積立投資をやっていると、コロナ危機で運用資産にかなりの影響があるのは確実だと思いつつも、焦ったり、パニックに陥ったりしないから不思議です。これは、リーマンショックを経験していたからだと思います。前にもこんなことがあった、その時も下落したけど、結果的には戻したという記憶があるわけです。それに、たとえ自分の資産に影響があったとしても、65歳になるまでは受給しないつもりでいますので、ジタバタしてもしかたないのです。
「長期・分散・積立」が資産形成の王道なのだと呪文のように自分に言い聞かせます。実際、今回のコロナ危機でもそれを痛感しました。これが個別株式の投資であったなら、焦って売却していたか、評価損を抱えてオロオロしていたかもしれません。
では、実際に運用残高はどうなったのでしょうか。
コロナ危機で世界中の金融市場が揺れていた2020年1月から7月までの評価額を見ると、クルーズ船の乗客のコロナ感染が拡大していった2月・3月は、評価額は大きく下落しました。2020年3月末時点の資産評価額は、1月末に比べて2割近く下落していました。しかし、どうでしょう。そこから徐々に回復し始め、7月末現在では、1月末の水準にまで戻しています。そして、8月10日現在では、既に1月末の水準を上回っています。
この間の日本株市場は、東証株価指数(TOPIX)で見ると、1月から下落し、3月16日に安値を付けた後、回復に転じています。ただ、8月10日現在でも、1月の水準までは戻していません。一方、世界の株式市場は、MSCIワールド指数で見ると、2月下旬から3月下旬にかけて大幅に下落し、3月23日に安値を付けてから回復に転じています。こちらは8月初旬には、1月末の水準まで概ね回復しています。
この先、コロナ危機が世界経済にどのような影響を与えることになるのかはわかりません。エコノミストでもないわたしには、わかりようがありません。わたしにできることは、淡々とこれまで通り23,000円をコツコツ毎月積み立てることだけなのです。