新聞記事によると、証券会社や証券関係団体が加入している日本証券業厚生年金基金が今年3月末で解散する見通しとなったということです。これに伴い、東京証券取引所と日本証券業協会などは4月から確定拠出年金を導入し、多くの加入証券会社も確定拠出年金に移行する見通しだということです。
これが一般企業の話であれば、最近の流れだと気に止めずにいることもできますが、これは日本証券業厚生年金基金の話です。証券業界の年金基金といえば、投資や運用のプロの団体の年金基金。そこまでが運用実績が悪化して、基金を解散せざるをえない状況に陥ったというのは、なんとも情けない気がします。
失われた10年という前代未聞の不況、超低金利の継続、株価低迷には証券業界も太刀打ちできなかったということなのでしょうが、そういう時代でもプロはしっかり運用成績を残していると証明してほしかったと思います。現在でも、投資信託や年金など、様々な形で、プロと言われる人たちに運用を任せている個人投資家としては、何とも複雑な気分に陥るニュースでした。