これまでも何度となく確定拠出年金の<高い>手数料についてお話してきましたが、今回は、昨年1年間に私が支払った手数料の実際の数字を使って、おさらいの意味を含めて説明します。
私は毎月18,000円ずつを、個人型の確定拠出年金として掛けています。この内、毎月523円が手数料として差し引かれ、残りの17,477円が運用に回されます。掛金を15,000円としていた時にも、手数料は同じ523円でしたので、掛金が多い方が手数料率は低下します。1ケ月の手数料が523円ですから、1年間では、523円×12ケ月=6,276円となります。この内訳は次の通りです。
- 国民年金基金連合会 1,200円
- 運営管理機関 4,320円
- 事務委託先金融機関 756円
月間(年間も同じ)の手数料率は2.9%。加えて、投資信託の運用においては信託報酬も差し引かれますので、加入者が負担する手数料というのは決して安くはありません。運用成績は少なくとも、手数料率を上回るものでなければ続ける意味はないと言えます。とはいえ、これまでのところ、運用成績は手数料率を大きく上回っていますし、オンラインによる運用確認や指図が可能といった利便性と税制優遇制度がありますので、私にとっては継続する価値はある制度だと考えています。