円高のファンドへの影響


久しぶりに為替相場が円高に振れています。5月10日現在、ドル・円は111円台で取引されています。2005年後半には120円台を付けていましたから、10%近く円高が進んだことになります。一方で、2005年初めは105円を下回る円高水準のときがありましたから、一方方向に円高が進んでいるとも言えない状況です。

円高は、私が確定拠出年金で積み立てを行っている「ステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープン」の基準価額に影響を与えます。このファンドは、海外の株式市場に分散投資するインデックスファンドで、為替ヘッジは行われません。したがって、為替相場が円高に動けば、ファンドの基準価額にとってマイナスの影響が出ます。実際、昨日の基準価額は12,007円と前日比マイナス59円でした。このマイナスの内、どの程度が円高の影響かはわかりませんが、前日のダウ(米国)、FTSE(英国)、CAC(フランス)、DAX(ドイツ)の株価指数がいずれも値上がりしていることを考えると、ファンドの基準価額の下落は円高に因るところが大きいと推測されます。

ここで私が円高にどのように対処するかには3つの選択肢があります。一つは、「ステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープン」への配分比率を低くする。もう一つは「ステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープン」の積み立てを止めて、他のファンドに乗り換える。3つ目はこのまま様子見。

私の選択は3つ目。様子見です。冒頭で述べたように、この数日は円高が進んでいるものの、1年以上の長い期間では、必ずしも一方方向の円高が進んでいるわけではありません。加えて、積み立ての配分比率は、既に日本株ファンドに80%、ステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープンに20%と、このファンドへの配分比率を下げてあります。ですから、円高の影響も限定的だと考えたのです。円高は少々気になりますが、もう暫くは様子見とします。